テレビ朝日:早河・吉田2頭体制に 協調をアピール

吉田慎一新社長が就任したテレビ朝日
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吉田慎一新社長が就任したテレビ朝日

 テレビ朝日の社長に朝日新聞社から1日付で就任した吉田慎一新社長が同日、東京・六本木の同局で行われた定例会見に初めて出席。2013年年間視聴率で2冠を達成するなど好調な同社について吉田新社長は「この勢いを加速してやっていきたい」と抱負を語った。また会長兼CEO(最高経営責任者)に就任した早河洋前社長は「会長社長体制は双方の業務執行のやりかた、考え方の違いがあると、下の役員や社員に混乱を来し、これまでの良好な流れを止めてしまう。コミュニケーションを取りながら業績向上のために仕事をしていきたい」と2頭体制での協調の大切さを強調した。

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 吉田新社長は東京大卒。74年朝日新聞入社。東京本社編集局長、常務、上席執行役員などを経て、14年7月からテレビ朝日社長。群馬県出身。64歳。

 会見で吉田新社長は「すでにある経営計画をなるべく早く実現するのが私の当面の使命。ここ2、3年の(好調な)業績も手伝って社内の活気は外から来た私も非常に強く感じている。この勢いを加速してやっていきたい」と抱負を語り、「テレビの世界では新参者。私にとってもチャレンジ。現場にも出かけて意見交換をしながら、謙虚にまっさらな気持ちで全力を尽くしたい」などと意欲を語った。

 早河新会長は新体制について「メディア激動期で業務も拡大している。代表取締役に吉田さんを迎えて人脈などを駆使してもらって業務執行に当たっていただく。将来を見据えつつ現実も直視した体制」と説明。吉田新社長には「当面は視聴率の回復と経営計画にある“メディアシティー構想”の第1弾である(夏の大型イベント)『夏祭り』に全力を注いでいただきたい」と期待感を示した。

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