人気グループ「関ジャニ∞」が、新世代のヒーローを演じる映画第2弾「エイトレンジャー2」が26日に公開される。近未来都市・八萬市(エイトシティ)を舞台に、ダメダメヒーローたちが今度は仲間割れ。新たな脅威に立ち向かえるのか? ヒロイン役は前田敦子さん。前作から引き続き「少年隊」の東山紀之さん、ベッキーさん、竹中直人さんが出演。「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズなどの堤幸彦監督がメガホンをとった。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
テロ組織ダーククルセイドが壊滅し、平和が訪れて5年たった2040年。八萬市の大鶴市長(赤井英和さん)が推進する「ゼロ・プロジェクト」によって、街は年間犯罪発生率0%となった。エイトレンジャーのブラック(横山裕さん)、イエロー(錦戸亮さん)、グリーン(大倉忠義さん)、オレンジ(丸山隆平さん)、ブルー(安田章大さん)、ナス(村上信五さん)は、八萬市の平和の救世主として市民からもまつり上げられ、過去の貧乏生活を捨て、札束に美女をはべらせる自堕落な生活を送っていた。しかし、ここにレッド(渋谷すばるさん)の姿はなかった。一方、行方不明者が増発していることに気づいた雑誌記者の西郷純(前田さん)は、エイトレンジャーの身辺を探るために、ヒーロー協会に秘書になりすまして潜入し、ブラック(横山さん)が消息不明の鬼頭桃子(ベッキーさん)を探していることを突き止める。ある日、街中で爆発事件が起きて、街頭ビジョンにダーククルセイドの旗とともにレッドが映し出され、「ゼロ・プロジェクトを中止」が叫ばれる。レッドは仲間を裏切ったのか……という展開。
ヒーローらしからぬグダグダした態度で弱音もはき、人間味あふれるエイトレンジャーたち。今回、彼らの前に立ちはだかるのは、敵だけではない。レッドが抜け、仲間を信じて、再び結束できるのだろうか。メンバーそれぞれが自分自身を試されることになる。人気グループのヒーローものでありながら、「犯罪率0%」などとうたい、市民を粛清していく恐怖政治が題材になっている。グロテスクな現実にフタをして、とりつくろうとする現実社会を揶揄(やゆ)していて小気味いい。東山さんが演じる悪役は存在感たっぷりで、ぜひ他の作品でも悪役を見てみたいと思わせる。ユルい笑いが得意の堤監督の色が随所に出ており、イカ焼きを食べるのん気な市民に「平和って、結局はこういうことなのかも」と実感した。26日から全国で公開。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して、映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。
俳優の松重豊さんが、主演の人気ドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)を監督・脚本も務めて映画化する「劇映画 孤独のグルメ」(2025年1月10日公開)の主題歌を、ロックバンド「ザ…
10月28日に発表された25~27日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、山田風太郎さんのファンタジー小説を俳優の役所広司さん主演で映画化した「八犬伝」(曽利文彦監…
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版でモアナの声優を務める屋比久知奈さんが10月29日…
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督)の日本版でモアナの声優を務める屋比久知奈さんが歌う劇中歌「ビヨ…