モデルの山田優さんが、私服と私物でコーディネートしたファッションを紹介する書籍「YU YAMADA FASHION ADDICT(ファッションアディクト)」(宝島社)を発売した。同書で約200のコーディネートを紹介し、撮影を「久しぶりに1日50カットとか、ロケで40カットとか言われて、気が遠くなる……と思いながらやった」と振り返る山田さんに、制作の裏側などを聞いた。
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書籍は山田さんの30歳の誕生日の7月5日に発売された。出版のきっかけを「30歳の記念に、残るものを出したいなと思っていました。ファッションがすごく好きで、プチプラ(安価)なものからハイブランドまで好きなので、それを使ってなにかできないかなと思って」と明かす。
掲載されているのはすべて私物で、「少し借りてこようか?」という周囲の声を「絶対に全部自分の私服でやりたい」と押し切った。本の出版は「いい記念になった」といい、「改めてファッションが好きなんだなと実感できた撮影でした」と笑顔を見せる。
撮影時に用意した私服と私物は「2トントラック2台分」。洋服がスタジオにずらりと並んだ様子を写した写真が、本の巻末に掲載されている。それでも「持っていた洋服の3分の1から半分ぐらい」といい、撮影後、洋服を収納している部屋にうまく収めることができなくなり、「3分の1ぐらい断捨離しました」と話した。
コーディネートに3日、撮影に4日かかり、さらにハワイでも撮影を行った。「久しぶりに1日50カットとか、ロケで40カットとか言われて、気が遠くなる……と思いながらやったんですけど、自分の私服で着回したり、自分でコーディネートしたりしたものなので、こう着たら可愛いかもっていう新たな発見があって、楽しくて、あっという間に撮影が終わっちゃった感じでした」と振り返った。
20代前半のころは「ゴテゴテのハードっぽい感じ。全身黒で固めて、ちょっと“いかつい”感じのアクセサリーをするコーディネートが多かった」といい、「戦いモードだった」という。その理由を「自己PRとしてファッションで表現していたんだと思います。普段は自分が思っていることを言えなかった。だから、ほかの手段としてファッションで表現していたんだと思います」と分析した。
「ちゃんと言葉で伝えられるようになってから、服に変化があったのかも」という山田さん。「今はなんでも着ますね。なんでも着られることに20代後半になって気づきました。薄いピンクとかブルーとか淡い色は似合わないと思って着られなかった」といい、「だんだんフェミニンなものも着こなせるって(気づいた)。(靴など)足元やアクセサリーでインパクトをつけて自分なりにコーディネートしますけど」と笑顔を見せる。
最近チャレンジしたアイテムを聞くと、「薄いピンクのコートを買ってみました」とにっこり。「今までコートっていったら、黒、グレー、ベージュ、紺しか買ったことがなかった。(着るのが)楽しみですね」と話した。
次回は、山田さんの休みの日の過ごし方などについて聞く。
<プロフィル>
やまだ・ゆう。1984年7月5日生まれ。沖縄県出身。2000年に女性ファッション誌の専属モデルとなり、本格的なモデル活動をスタート。女優としても活動し、「のだめカンタービレ」(フジテレビ系)シリーズなどに出演したほか、09年の映画「劇場版 カンナさん大成功です!」、12年のドラマ「VISION−殺しが見える女−」(読売テレビ、日本テレビ系)で主演を務めた。現在は女性ファッション誌「GINGER(ジンジャー)」(幻冬舎)のレギュラーモデルを務めている。
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