コミケ86:出展効果で雪印コーヒーが売り上げ2割増 美少女キャラが人気に

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 東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)86」の企業ブースに、雪印メグミルクが出展している。同社とコミケは一見無縁にみえるが、出展するのは昨夏のコミケ84に続いて2回目で、前回同様、看板商品の「雪印コーヒー」と擬人化キャラクターの「ゆきこたん」を若者にPRするのが狙い。担当者によると、前回のコミケ出展以降、雪印コーヒーの売り上げが1~2割伸びたといい、ファンの獲得に成功しているようだ。

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 雪印コーヒーは誕生から50周年を迎えた人気商品だが、現在の主な購買層は40代以上。“若返り”を図っているといい、同商品を美少女キャラクターとして擬人化する「オレたちのゆきこたんプロジェクト」を始動させた。イラスト投稿サイト「pixiv」でゆきこたんのイラストを公募し、昨夏のコミケ84では、その中から投票で選ばれた6作品を発表した。

 今回のコミケ86では、ゆきこたんがパッケージにプリントされた雪印コーヒーを配布しているほか、ゆきこたんのコスプレをしたコンパニオンの撮影会などを行っている。初日の15日は、約3時間で雪印コーヒー1500本を配布したといい、担当者は「ゆきこたんはファンの方と育てていくプロジェクト。コミケでの反響も大きく、今回はたくさんのファンの方に列を作っていただけている」と手応えを感じているようだ。

 コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。ブースには、同人誌を販売する一般ブースと商業作品を扱う企業ブースがあり、企業ブースは、95年夏から導入され、96年冬から本格的にスタートした。企業ブースは出版社やアニメ会社、ゲームメーカーの出展が大半だったが、近年はホンダなどさまざまな“無縁企業”が出展している。コミケ86は17日まで。

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