女優の新垣結衣さんが初の教師役を演じた主演映画「くちびるに歌を」(三木孝浩監督)がこのほどクランクアップを迎えた。最後のシーンは、合唱コンクール出場前のリハーサル室でのシーンで、クランクアップ後、合唱部の男子生徒役の6人が新垣さんに「(新垣さん演じる)柏木先生~」とコーラスし「大好きです!」と叫ぶサプライズもあり、突然の“告白”に新垣さんは大照れだった。
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クランクアップ後のインタビューによると新垣さんは「生徒たちがずっと泣いていて、クランクアップ前から泣いている子もいて……気持ちがザワザワ動いた作品に出演できていることがうれしいなと思いました」と話している。また、臨時教師役でピアノに初挑戦した新垣さんは「苦労しかないんですけど……生徒たちは合唱の方を頑張っていたので、本当に聞くたびに上手になっていて...…そういうのを見ていると、自分も頑張らねばなあと思いました」と撮影を振り返っている。
映画は、アンジェラ・アキさんの楽曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をもとにした中田永一さんの小説「くちびるに歌を」(小学館)が原作。東京から長崎・五島列島の中学校にやってきた臨時教員の柏木(新垣さん)が合唱部の顧問となり、コンクール出場を目指す部員たちに“15年後の自分”へ手紙を書く課題を出す……というストーリー。
合唱部の生徒・ナズナを演じた恒松祐里さんは「1カ月間、親元を離れて生活して女優としても人間としても成長できたと思います」、サトルを演じた下田翔大さんは「スタッフさんも皆僕のお父さん、お母さんみたいな感じで優しくしてくれたので1カ月頑張れました」とコメント。三木監督は「撮影が続く中で、(新垣さんが)中学生役の子たちに先輩として演技のアドバイスをしていたり、役とリンクして少しずつ先生っぽくなっていく姿がとてもすてきでした。現場の大人たちも子供たちから学ぶことは多かったと思います」と撮影を振り返っている。映画は2015年2月公開。
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