大沢たかお:初代群馬県令演じ「身が引き締まる思い」

群馬県前橋市の県重文「臨江閣」で15年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の会見を行った大沢たかおさん
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群馬県前橋市の県重文「臨江閣」で15年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の会見を行った大沢たかおさん

 2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、吉田松陰の妹・文(ふみ)の夫で群馬県初の県令(現在の知事)となった小田村伊之助=後の楫取素彦(かとり・もとひこ)役を演じる俳優の大沢たかおさんが12日、群馬県前橋市大手町の県重要文化財「臨江閣」で行われた会見に登場。大沢さんは「本当に愛された初代県令だったと思いますので、皆さんの期待に応えられる、むしろそれ以上に演じられるようにと、身の引き締まる思いがしております」と、意気込みを語った。

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 臨江閣は楫取らが募金を集り迎賓館として建設された近代和風の木造建築物。大沢さんと会見に出席した「花燃ゆ」制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサー(CP)は楫取について、「群馬の生糸産業、教育、廃娼運動、学校を作ったりと、名県令といわれて活躍しました。楫取が県令を辞める時には、この臨江閣で送別会が行われたわけですが、何千人もの市民が楫取を見送りに来て、その業績を評価していたということです」と話した。

 また、土屋CPは「高杉晋作、久坂玄瑞のような人物は、楫取素彦のように表には出てこないけれど、裏で支えていく人物があったからこそ活躍できたのではないか。このドラマを通じて、改めてそういう人物に注目していただければと思います」と説明。大沢さんは「前橋に来て、たくさんの方々に声をかけて応援していただきました。ドラマを成功させて、みなさんに喜んでもらって、1年間楽しんでいただかなくてはいけないなと思っております」と抱負を語った。

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文が主人公のオリジナル作品。文は長州藩の尊皇攘夷(じょうい)派の中心人物・久坂玄瑞(くさか・げんずい)と結婚し、久坂が死去した後は、楫取と再婚した人物で、ドラマでは、動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えて、真っすぐに生きた生涯を描く。

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