北川景子:森田監督イズム「継承したい」 「の・ようなもの」続編に出演

映画「の・ようなもの のようなもの(仮題)」に出演する北川景子さん(左)
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映画「の・ようなもの のようなもの(仮題)」に出演する北川景子さん(左)

 女優の北川景子さんが、2011年12月に急逝した森田芳光さんの監督デビュー作「の・ようなもの」(1981年公開)のその後を松山ケンイチさん主演で描く映画「の・ようなもの のようなもの(仮題)」(2015年公開予定、杉山泰一監督)に出演することが17日、明らかになった。森田監督の映画「間宮兄弟」(06年)で銀幕デビューした北川さんは「森田さんのやってたことを継承できるように、松山さんも含めてですけど、我々で頑張っていきたい」と意気込みを語っている。

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 映画は、東京の下町を舞台に二ツ目の落語家・志ん魚(伊藤克信さん)の青春を軽妙なタッチでつづった前作「の・ようなもの」のその後の物語。落語家一門・出船亭に入門した志ん田(松山さん)が、師匠の志ん米(尾藤イサオさん)に頼まれて、以前にこの一門に在籍していた志ん魚の行方を探し出す羽目になり……というストーリー。北川さんが演じるのは、主人公の松山さん演じる出船亭志ん田の師匠・志ん米の娘・夕美で、「間宮兄弟」で演じた本間姉妹の妹・夕美のキャラクターをオマージュしている。

 北川さんは「みんなが、『あ、夕美が帰ってきたな』って楽しくなれるような、面影をたくさん残した役にしたいなと思っていました」と話し、「夕美という役はすごく自分にとっても思い入れの強い役でもあるんです。森田さんはいつも、口を片方だけあげて笑ってくれていたんですが、だからそうやって笑ってもらえるようにしたいなというのが、一番強い思いかもしれません」とコメントを寄せている。さらに森田監督について「『間宮兄弟』のクランクアップの時に、森田さんが『女優をやめないでくださいね』って言ってくださった」と思い出も語っている。

 杉山監督は北川さんについて「普段の彼女は一見クールでおとなしい印象ですが、一旦芝居に入ると、わき目も振らず猪突(ちょとつ)猛進でぶつかってくる情熱家で、むしろ現場では抑える芝居をお願いしていたことが多かった気がします」と語っており、「『間宮兄弟』から10年近くが過ぎ、数々の主役を務めるようになり、その彼女がどんなふうに夕美を演じてくれるか楽しみにしていました。初日からまさしく、ちょっと大人になった、あの時のやんちゃな夕美を全力でかましてくれました」と期待を持たせている。

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