俳優の高倉健さんの訃報を受け、高倉さんが出演した映画「幸福の黄色いハンカチ」のメガホンを取った山田洋次監督が18日、東京都内で会見。「僕にとって渥美清さんと高倉健さんは、間違いなく、めぐり合うことのできた2人の偉大な俳優でした。今ごろ、お2人がめぐり合って、話でもしているのかなと思います」と故人をしのんだ。
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高倉さんの体調が悪いという話は全く聞いていなかったという山田監督は「友人を通して『次の作品を準備している』と聞いていましたので、『ああ元気にしているんだな』と思っていました」と明かし、「健さんが元気でいてくれることが、どれだけ僕の励みになっていたことか。きわめて繊細で人の気持ちをよく分かる、本当に行き届いた方でした」と振り返った。
(高倉さんの体の具合が悪いといったことは)全然聞いていませんでした。むしろ、親しくしている友人を通して「次の作品を準備している」と聞いていましたので、「ああ元気にしているんだな」と思っていました。健さんが元気でいてくれることが、どれだけ僕の励みになっていたことか。きわめて繊細で人の気持ちをよく分かる、本当に行き届いた方でした。
最初にお会いしたときの印象は非常に鮮烈でした。「幸福の黄色いハンカチ」の主人公をぜひお願いしたいということで、健さんが僕が仕事をしている宿に来てくれて、「このような物語です」というお話をして、「健さん、この役をやってくださいますか」と言ったら、「私はいつ体を空ければいいんですか」と即答してくださいました。その頃は珍しかったジーンズの上下を着ていたのですが、玄関まで見送ったときに「僕は、とても今日はうれしいですよ」と言って、すーっと足早に出ていかれた。それを見て、「ああ、よかった」と思った日を、僕は忘れることができません。
僕も長い映画人生を歩んできたけれども、僕にとって渥美清さんと高倉健さんは、間違いなく、めぐり合うことのできた2人の偉大な俳優でした。渥美さんも同じように、誰にも迷惑をかけたくないという気持ちで、ひっそりとお亡くなりになりましたが、今ごろ、お2人がめぐり合って話でもしているのかなと思います。ちょうど、「幸福の黄色いハンカチ」でも、渥美さんと健さんが久しぶりに出会うシーンがあるのですが、あのときの情景が今、僕の胸に浮かんでいます。
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