大沢たかお:「風に立つライオン」で主演 さだまさしの名曲が映画化

(C)2015「風に立つライオン」製作委員会
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 歌手のさだまさしさんが1987年に発表した名曲を基にした小説「風に立つライオン」(幻冬舎)が、俳優の大沢たかおさん主演で映画化されることが27日、明らかになった。同曲にほれ込んだ大沢さんが小説化、映画化を熱望したことで今回のプロジェクトが実現。映画は、アフリカ・ケニアを舞台にした感動の人間ドラマといい、大沢さんはケニアの過酷な医療環境の中で傷を負った多くの患者たちと真っすぐ向き合う医師・島田航一郎を演じる。さださん原作の映画に大沢さんが出演するのは、主演を務めた2004年の「解夏」、07年の「眉山」に続き3作目となる。

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 同曲は、ケニアの長崎大学熱帯医学研究所に赴任し、国際医療ボランティア活動に従事した実在の医師・柴田紘一郎さんの話に影響を受けたさださんが作詞作曲した楽曲で、同曲にほれこんだ大沢さんの熱烈なオファーを受け、13年にさださんが同名小説を発表し、今回の映画化が実現した。

 共演は、ケニアの現場で航一郎を支える看護師・草野和歌子役の石原さとみさん、日本に残してきた恋人・秋島貴子役の真木よう子さんのほか、鈴木亮平さん、萩原聖人さん、石橋蓮司さんら豪華キャストが集結。13年の「藁の楯」で大沢さんとタッグを組んだ三池崇史監督がメガホンをとる。

 最初に同曲を聴いたのは10年以上前という大沢さんは、「素晴らしい曲だと思いました。さださんに原作をお願いした時に映画にしたいと話をしました。出来上がった原作を読んで感動しましたし、本当に素晴らしかった」とコメント。また今回の映画化について「今回のような歌から始まって小説、そして映画に至る流れって、何かに守られているというか、何かにあと押しされているような、そんなふうに感じます」と語り、「今回のプロジェクトには、さだまさしさんの歌があり、それが小説というバトンとして、僕からプロデューサーの方に引き継がれ、三池監督が引き継ぎ、現場で僕なりがそのバトンをもらって芝居をして、映画として最後にたくさんのお客さんに向けて、そのバトンを渡す。引き継いだ全員の魂がそこに乗って、何かがみんなに届くような作品にしていかなくてはいけないなということを改めて強く感じています」と意気込みを語っている。

 10月にクランクインし、11月中旬からケニアで撮影を実施しており、大沢さんはマサイ族とも共演もしているという。12月中旬にクランクアップの予定。映画「風に立つライオン」は2015年3月14日公開予定。

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