菅田将暉:祖父の手紙懐に震災20周年ドラマ主演

NHKの阪神大震災20周年ドラマ「二十歳と一匹」の試写会に出席した主演の菅田将暉さん
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NHKの阪神大震災20周年ドラマ「二十歳と一匹」の試写会に出席した主演の菅田将暉さん

 俳優の菅田将暉さんが7日、東京・渋谷のNHK放送センターで阪神大震災20年ドラマ「二十歳と一匹」(NHK総合、17日午後7時半)の試写会に出席した。震災当時は1歳で、大阪・豊中市の自宅で両親と就寝中に揺れを経験したが記憶にはないという菅田さんは、震災を知らない同世代に向けて「震災を現実味のないもの、人ごとにしていると思うんですけど、(主人公の)理人と同じ目線で素直に見てもらったらうれしい。自分だったらどうするんだろうという瞬間があると思う」と呼びかけた。

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 ドラマは、阪神大震災で両親を亡くし、「暗がりの中で大きな舌に顔をなめられたのが人生の最初の記憶」という19歳の藤原理人が、災害救助犬のハンドラーを目指す姿を描く。今回のドラマ出演に当たって菅田さんは祖父から震災後のエピソードなどが書かれた手紙と当時の神戸の写真をもらったといい、「本物のがれきの中に立ちすくむ祖父の姿は(目に)焼き付きましたね。撮影現場には常にその手紙を持って行きました」としみじみ語った。

 会見には救助犬キュー役のハローも登場。菅田さんはハローとの演技は「大変ではなかったです。すごく優秀で基本的に本番一発だった」と振り返り、「早めになついてくれたので、逆になついてない頃を演じるのが大変だった。幸せな悩みでした」と笑顔。主人公を親代わりになって育てる祖父母役の小林薫さんと風吹ジュンさんとの共演については「ぜいたく過ぎて……。ずっとやっていたかったです。気を抜くと(自身が)客にさせられるパワーというか、常に幸せでした」と話していた。

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