広瀬すず:ブレークのきっかけは是枝監督? 「会うと運回ってくる」

主演ドラマ「学校のカイダン」に出演中の広瀬すずさん
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主演ドラマ「学校のカイダン」に出演中の広瀬すずさん

 「学校のカイダン」(日本テレビ系)でドラマ初主演を務める女優の広瀬すずさん(16)。ドラマは、平凡な女子高生がひょんなことから学校の頂点を目指して“カイダン”を駆け上がっていくというシンデレラストーリーだが、「ゼクシィ」や「JR SKISKI」など話題のCMに出演し、6月には映画「海街diary」(是枝裕和監督)も公開と、人気女優として芸能界の“カイダン”を駆け上がっている広瀬さんの素顔に迫った。

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 「学校のカイダン」は、周囲から生徒会長を押し付けられてしまった広瀬さん演じる平凡な女子高生の春菜ツバメが、神木隆之介さん演じる伝説のスピーチライターの少年・雫井彗(しずくい・けい)との出会いをきっかけに「言葉の力」で学校を変えようと奮闘するストーリー。

 連日のドラマ撮影にも「面白いのであっという間に感じる」と疲れを見せない広瀬さん。撮影も後半戦に差し掛かり「ペースがつかめてきた」と話し、「この作品に入って本当の芝居の楽しさを感じるようになりました」と語る。“主役”として作品を引っ張っていくことに「最初は怖いなという気持ちがあって今も変わらない」と本音も口にするが「考えちゃうと何もできないので気にしないで自分らしくやりたいなあと思っています。あえて意識しないようにしています」と前向きに語る。

 芸能界デビューを果たして2年あまりが過ぎたが、広瀬さん自身「1年目と2年目でまったく違う」と振り返る。「(2年目の)去年から『ガーナミルクチョコレート』のCMに出て、『ゼクシィ』のCMでもいろいろな方に知ってもらった。秋にこのドラマが決まって……。1年目と2年目の露出の多さがまったく違う」と驚きつつも「今までは同世代の人に声を掛けられることが多かったけれど、最近はサラリーマンの人にも声を掛けられるようになって、たくさんの人に見てもらえているんだなと実感します」と“ブレーク”の手応えを感じている。

 着実に芸能界の”カイダン”を上っている広瀬さんだが“転機”は「是枝裕和監督と出会ってから」という。「『海街diary』への出演は13年の12月に決まり、是枝さんと会ってから『ガーナ』のCM出演などが決まり始めた。夏の撮影に入るまでの半年間にもいろいろ(仕事が)決まった。そして秋冬編の撮影が始まった瞬間にこのドラマの出演が決まって……恐るべし是枝さん」とにっこり。さらに「是枝監督に会うと運が回ってくる感じがします」とちゃめっ気たっぷりに語った。役への思い入れも強く「映画で演じる役も“すず”という同じ名前の役で、キャラも似ていると言われることが多い。運命的なものを感じています」と力を込める。

 「目標の女優は二階堂ふみさん。雰囲気があって、演じる役によってころころ変わる女優さんだと思う」と目を輝かせる広瀬さん。「今までは強くてしっかりした役が多かったので、これからは逆に悪役とか雰囲気のある役を演じてみたいです」ととびきりの笑顔を見せた。

 <プロフィル>

 ひろせ・すず。1998年静岡県生まれ。2012年に「ミスセブンティーン」に選ばれてファッション誌「セブンティーン」の専属モデルになり、13年には、映画「謝罪の王様」、ドラマ「幽かな彼女」などで女優としても活動を開始した。14年5月には「ゼクシィ」の7代目CMガールに選ばれてブレーク。姉の広瀬アリスさんも女優として活躍している。

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