映画「ぼくが命をいただいた3日間」(工藤里紗監督)でヒロインを演じている平祐奈さん(16)が、29日まで開催していた「島ぜんぶでおーきな祭 第7回沖縄国際映画祭」の会場で取材に応じた。同映画祭に参加することを姉で女優の平愛梨さんは「お姉ちゃんは去年まで3年連続で沖縄に来ていたんで、すごく喜んでくれました」というが、「『愛ちゃんも(沖縄)行けるかな』って言ってたけれど、映画に出てないので来られなくて……。いつかは2人で来られるといいな」と、笑顔で明かした。祐奈さんに沖縄について、撮影のエピソードについて聞いた。
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「ぼくが命をいただいた3日間」は、初めて父の田舎を訪れた小学6年生の悠介が、祖父に連れられて行った畑での農作業、山での狩猟などを通じて、これまで考えたこともなかった「食べる」こと、「生きる」こと、「命をいただく」ことなどを学んでいく食育エンタテインメント作。同映画祭の「TV DIRECTOR’S MOVIE」として会場で上映された。
姉の反応について、祐奈さんは「『(映画に出演するなんて)えーすごいじゃん!』って。(映画祭には)お姉ちゃんは毎年来たいと思っていたみたいなんですが……」と残念そうに明かし、「『今度は妹にチェンジだね』って。いつかは2人で来たいねって話しました」と笑顔で語った。兵庫県出身の祐奈さんは今回が初沖縄だったといい、「首里城とひめゆりの塔に行きました」と観光も満喫した様子。レッドカーペットも「初めて歩かせていただいて、お客さんが名前を呼んでくれたり、手を振ってくれたり、キラキラした夢の時間でした」と振り返った。
映画では、若山耀人さんが演じる主人公・悠介が出会う近所に住む田舎の少女・明日香役で出演。祐奈さんは撮影で、鶏を絞め殺すシーンや鹿を撃つシーンを実際に行ったという。衝撃的なシーンだが「普段できないことをしました。動物がかわいそうなので、本番1回で。(演じた)明日香ちゃんは田舎の子だから、絶対ちゅうちょしちゃいけないと」と鶏の羽根をむしる演技で女優魂を見せ、「普通の祐奈だったら見られなかったんですよ、でもカメラが回ったら(できた)。本物を見て、鳥肌が立つと言えなくなりました」と苦労を明かした。
映画には、お笑い芸人の坂田利夫さんが、明日香の祖父役として出演しており、祐奈さんは「すっごく優しい。本当のおじいちゃんみたいに仲よくなりました」と笑顔で語った。撮影の合間には「(主演の)耀人くんと私に『アホの坂田』のギャグを伝授してくれて、『これで、アホの祐奈やな』って」と、坂田さんの“弟子入り”も果たした様子。劇中では真面目な演技を披露している坂田さんだが「アドリブがすっごく面白くて、でも笑っちゃいけないから、心の中で爆笑していました」と撮影現場の和やかな雰囲気を明かした。
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