テレビ試写室:「ようこそ、わが家へ」 ハラハラが止まらない… 普通の家族に迫るストーカーの恐怖

「ようこそ、わが家へ」の一場面。ストーカー被害に興味を持つ雑誌記者役の沢尻エリカさん
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「ようこそ、わが家へ」の一場面。ストーカー被害に興味を持つ雑誌記者役の沢尻エリカさん

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は13日午後9時に放送される人気グループ「嵐」の相葉雅紀さんが主演するフジテレビ系の“月9”ドラマ「ようこそ、わが家へ」だ。

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 大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系)の原作者、池井戸潤さんの小説が原作。気弱な主人公がささいなことからストーカー被害に遭い、自宅に被害が及ぶ……という展開で、主人公は原作の中年のサラリーマンから、その息子に変更されている。

 第1話は、序盤からハラハラしっぱなし。電車でのトラブルという、ごく日常的な出来事から、犯人がはっきりしないまま嫌がらせが始まり、徐々にエスカレートしていく。

 相葉さん演じる主人公の健太は特別な人間ではない。トラブルを避けて言いたいことをのみ込んでしまう……という気弱さも、誰もが心当たりがあるのではないだろうか。父親(寺尾聰さん)、母親(南果歩さん)、妹(有村架純さん)との関係も、ありふれた家族像として描かれている。だからこそ、まさか自分や家族の身にも……と思わずにいられない展開だ。

 また、健太と知り合って、このストーカー被害に興味を持つ雑誌記者(沢尻エリカさん)、父親が会社で対立するアクの強い営業部長(竹中直人さん)、父親の元同僚の銀行マン(高田純次さん)、妹の元恋人(藤井流星さん)、健太の母親が通う陶芸教室の講師(眞島秀和さん)とセレブ主婦(堀内敬子さん)らも登場し、物語の広がりを期待させる。

 見えない犯人に何をされるのか……という恐怖とともに、この家族がどうやって犯人に立ち向かうのか、嫌がらせが終わる日が来るのか……とこの先が気になる物語だ。毎週月曜午後9時放送。初回は15分拡大版。

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