“同性婚”を発表していたタレントの一ノ瀬文香さんと女優の杉森茜さんが19日、東京・新宿の結婚式場で挙式・披露宴を行った。2人そろって白いウエディングドレス姿でマスコミの前に登場すると、杉森さんは「みんなの拍手と笑顔がうれしかった」と満面の笑み。今週中に婚姻届も提出する予定だといい、杉森さんは「(受理、不受理は)やってみないと分からないので。不受理になったら、また別の行動を考えたい」と語った。
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同性婚は法律上は認められていないが、今回の挙式・披露宴を行ったことについて、一ノ瀬さんは「公にすることでみなさんに議論をしていただくきっかけになればと思った」とコメント。一ノ瀬さんは式の余韻で終始、目を潤ませながら「今日が幸せです」と感激しきりで、「お互いを尊重しつつ、補い合い、支え合い、励まし合って楽しく過ごしていきたい」と今後を語った。
一ノ瀬さんと杉森さんは、2012年末に都内のゲイバーで出会い、5回のデートの後に交際をスタート。昨年末に2人で会見を開き、芸能人同士では初の“同性婚”を発表した。
この日は、親族、関係者約80人が参列し、挙式は人前式で行われた。ウエディングドレスは「それぞれが好きなものを自分で決めた」といい、お互いの姿を「きれい」とにっこり。互いの魅力について、杉森さんは「文(あや)ちゃんは自分という人間に自信を持っている。それは自分が積み上げてきたことや生きざまに対する誇り。そこを一番尊敬しています」といい、一ノ瀬さんは「茜ちゃんはすごくストレートに私に気持ちを伝えてくれるし、ちゃんと行動してくれる」と話した。
今後は新婚旅行も予定しており、杉森さんが好きだという「赤毛のアン」の舞台、「カナダのプリンスエドワード島に、仕事が落ち着いたら行きたい」と笑顔。将来的には子供も希望しており、杉森さんは「今ではないが、いつか欲しい。養子とか」と話し、一ノ瀬さんは「私はもともと子供が欲しいという気持ちはなかったんですが、準備ができたら一緒に育てていきたい」と語っていた。