俳優の松重豊さんが9日、東京都内で行われた劇場版アニメ「百日紅~Miss HOKUSAI~」(原恵一監督) の初日舞台あいさつに出席した。本作の葛飾北斎役で、アニメ声優デビューを果たした松重さんは「まさかアニメのお仕事をいただけるとは思っていなかったので本当に光栄。しかも葛飾北斎なんてやりがいのある仕事」としみじみ。アフレコにも「本当に気合を入れて臨んだ」というが、「2日間あると言われていたのに、3時間で終わってしまいました」と物足りなさを語った。
ウナギノボリ
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「一生懸命準備して行った」という松重さんは、監督に「『すいません、もうちょっとやりたいんですけど』って言ったら、『いや帰ってください』って(笑い)。いろんなパターンで挑戦するのを期待していたんですが……」と苦笑い。一方、松重さんと同様、今回がアニメ声優初挑戦だった濱田岳さんは「たまたま声をとる期間に松重さんと一緒の仕事があって、松重さんが先にアフレコをされるので『どんな感じだったかメールください』と言っていたら、『3時間で終わった』って。自慢だかプレッシャーだか分からないですけど」と愚痴っていた。
「百日紅~Miss HOKUSAI~」は、杉浦日向子さんのマンガ「百日紅(さるすべり)」が原作。映画「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原監督が手がけ、江戸の四季を通して、北斎の娘・お栄を中心に、北斎や仲間たちとのにぎやかな日々を描く。お栄の声を杏さん、北斎の家に勝手に住みついた絵師・善次郎の声を濱田さんが担当している。
舞台あいさつには、杏さん、立川談春さん、清水詩音さん、原監督も登場した。
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