吉田鋼太郎:特殊メークで74歳に“変身” 石炭王から「電力王」へ

主演ドラマ「鬼と呼ばれた男~松永安左エ門」の会見に出席した吉田鋼太郎さん=NHK名古屋放送局で
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主演ドラマ「鬼と呼ばれた男~松永安左エ門」の会見に出席した吉田鋼太郎さん=NHK名古屋放送局で

 俳優の吉田鋼太郎さん(56)が20日、NHK名古屋放送局(名古屋市東区)で行われた主演ドラマ「鬼と呼ばれた男~松永安左エ門」(同局制作)の会見に出席した。戦前、民営の電力会社を率いて「電力王」と呼ばれた松永安左エ門を演じる吉田さんは、74歳の特殊メーク姿で「(NHK連続テレビ小説の)『花子とアン』で演じたのは伊藤伝右衛門という『石炭王』で、今回は『電力王』。王が多いな」と言いつつ、「松永安左エ門をみなさんに知っていただければ」とあいさつした。

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 特殊メークは実際の安左エ門に似せて、まゆげを上げるのに苦労したといい、吉田さんは「最初は2時間半かかった。今は短縮されて1時間半。普通、こんなまゆの人はいないから、いかに自然に見せるか試行錯誤した」と話していた。

 会見には、安左エ門の妻の一子役の伊藤蘭さん(60)、安左エ門の秘書・中村博吉役の萩原聖人さん(43)も出席した。60代半ばの一子の扮そうで登場した伊藤さんは「(吉田さんと違って)私は、残念なことに特殊メークがいらない。自前の老いを加味しながらやらせていただきました」と苦笑い。「反骨精神のある安左エ門の私的な部分をふと導き出せれば」といい、「今日がクランクインで、クランクアップ。ちょっと物足りない。名古屋を去るのが名残惜しい」と話した。

 ドラマは、NHKがラジオ放送開始から90年を記念して、日本を“創った”3人の経済人を取り上げる全5回のスペシャルドラマ「経世済民(けいせいさいみん)の男」の5回目に放送される。撮影は名古屋市役所(名古屋市中区)、愛知県庁(同)、旧岐阜県庁(岐阜市司町)、六華苑(三重県桑名市)などで行われ、5月末にクランクアップの予定。放送は総合テレビで9月19日午後9時から。

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