今週シネマ:12、13日公開の映画 「海街diary」「ハイネケン誘拐の代償」「ラブライブ!」…

「海街diary」のワンシーン (C)2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
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「海街diary」のワンシーン (C)2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。13日には、「そして父になる」などの是枝裕和監督の最新作で2013年にマンガ大賞を受賞した吉田秋生(あきみ)さんのマンガが原作の「海街diary」、エミー賞受賞の犯罪ジャーナリスト、ピーター・R・デ・ブリーズさんのベストセラーを基に映画化された「ハイネケン誘拐の代償」(ダニエル・アルフレッドソン監督)、人気アニメ「ラブライブ!」の劇場版アニメ「ラブライブ! The School Idol Movie」(京極尚彦監督)などが公開される。

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 「海街diary」は、父の死をきっかけに鎌倉の古い家で一緒に暮らすことになった4姉妹が、自身の居場所と家族の絆を見つめ直す姿を描いた作品。女優の綾瀬はるかさんが長女で、次女を長澤まさみさん、三女を夏帆さん、四女を広瀬すずさんと旬の女優がそろって出演している。今をときめく4人の女優による4姉妹それぞれの心情が丁寧に描き出され、自然が多く残る鎌倉で撮影された美しい映像などにも注目したい。

 「ハイネケン誘拐の代償」は1983年に実際に起きた、オランダの大手ビール会社経営者の誘拐事件をモチーフに描いた作品。人生に行き詰まったコル(ジム・スタージェスさん)が世界的ビール会社であるハイネケンの経営者フレディ・ハイネケン(アンソニー・ホプキンスさん)の誘拐を企て拉致するが、落ち着きはらったハイネケンの態度に翻弄(ほんろう)され、追い詰められていく……という内容。オスカー俳優のホプキンスさんの怪演と若手俳優との共演が見どころの一つで、存在感抜群のホプキンスさん演じるハイネケンと焦りが募るコルの対比が面白い。

 「ラブライブ! The School Idol Movie」は、伝統校・音ノ木坂学院の統廃合の危機を救うために立ち上がった女子高生のアイドルグループ「μ’s(ミューズ)」の活躍と成長を描いた作品。劇場版では、3年生の卒業で活動を終了するはずだったμ’sが、1通のメールをきっかけに、新たなライブを行うことになる……という新作ストーリーが展開される。新田恵海さん、南條愛乃さん、内田彩さんなどテレビシリーズと同じ顔ぶれの声優と、細かい演出やカメラワークで描かれるμ’sによるライブなどが見どころだ。

 このほか13日には、アイドルグループ「でんぱ組.inc」が主演した映画「白魔女学園 オワリトハジマリ」(坂本浩一監督)、フランスの精神科医フランソワ・ルロールさんが書いたストーリーを軸に映画化した「しあわせはどこにある」(ピーター・チェルソム監督)、女性画家べルト・モリゾの人生を美術史とともに描いた映画「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」(カロリーヌ・シャンプティエ監督)などが公開。また、12日にはテレビアニメ「弱虫ペダル」の第2期「GRANDE ROAD」の総集編となる劇場版アニメ「弱虫ペダルRe:ROAD」(鍋島修監督)が公開されている。

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