今週シネマ:10、11日公開の映画「バケモノの子」「ターミネーター」、乃木坂46のドキュメンタリー…

「バケモノの子」のビジュアル (C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
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「バケモノの子」のビジュアル (C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。11日には、細田守監督の約3年ぶりの新作劇場版アニメ「バケモノの子」や、トリンドル玲奈さん、篠田麻里子さん、真野恵里菜さんがトリプル主演した「リアル鬼ごっこ」(園子温監督)が公開される。10日には、アーノルド・シュワルツェネッガーさん主演の人気シリーズ最新作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(アラン・テイラー監督)、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーの素顔にスポットを当てたドキュメンタリー「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」(丸山健志監督)などが公開されている。

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 「バケモノの子」は、人間界とバケモノ界が存在する世界が舞台。孤独な少年・九太と、バケモノ界の渋天街(じゅうてんがい)で一、二を争う強さを誇るバケモノ・熊徹の交流が描かれる。九太がバケモノや人間界の女子高生・楓らと交流しながら大人に成長していく姿は見どころの一つだが、熊徹らバケモノのバトルなど派手なアクションシーンも見逃せない。熊徹役で役所広司さん、少年期の九太役で宮崎あおいさん、楓役で広瀬すずさんが声を担当しているのも話題を呼んでいる。

 「ターミネーター:新起動/ジェニシス」は、「ターミネーター3」(2003年)以来、12年ぶりにシュワルツェネッガーさんが登場する話題作。人類抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラークさん)は、敵が母を抹殺するためにターミネーターを過去に送り込んだことを知り、母を救うために同志を派遣するが窮地に。そこにT-800ターミネーター(シュワルツェネッガーさん)が現れ……というストーリーで、過去と未来が書き換えられた世界が描かれる。肉弾戦や銃撃戦、カーチェイスなど派手なアクションはもちろん、シリーズファン垂涎(すいぜん)のシーンも用意されているなど見どころが多い。

 「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」は、乃木坂46初のドキュメンタリー映画で、オーディションやコンサートの舞台裏などグループの活動に密着した貴重な映像に加え、メンバーたちへのインタビューや母親たちが明かすエピソードなども交えて構成。仕事での姿を描きつつもプライベートな人間性にもフィーチャーしており、グループに入るまでの悩みや活動に関する葛藤といった心情が赤裸々に描かれている点に注目したい。

 「リアル鬼ごっこ」はトリンドル玲奈さん、篠田麻里子さん、真野恵里菜さんがトリプル主演する話題作。山田悠介さんが01年に出版した人気ホラー小説をベースに、追いかけられるターゲットを「全国のJK(女子高生)」に変更した園監督のオリジナル脚本で、飛び散る血しぶきや殺りくなどの過激な描写で園監督らしさが存分に盛り込まれている。恐怖にゆがむトリンドルさんの表情や、篠田さん、真野さんの迫真の演技も見どころだ。

 このほか11日には、「仮面ライダーW」(テレビ朝日系)に出演した俳優の桐山漣さんが売れないミュージシャンを演じた青春映画「群青色の、とおり道」(佐々部清監督)、昆虫を題材にしたドキュメンタリー映画「アリのままでいたい」(鴨下潔監督)、母国イランを離れたクルド人監督バフマン・ゴバディさんの亡命後初の作品「サイの季節」などが公開される。

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