ラジオ体操:“幻の第3”がCDに

「幻のラジオ体操第3」のCD
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「幻のラジオ体操第3」のCD

 1946年に制作され、NHKのラジオで約1年間しか放送されなかった幻の「ラジオ体操第3」のCDが22日に発売される。価格は1200円(税抜き)で、復刻版とスローテンポ版に、それぞれ「号令付き」「号令なし」の4種類がある。

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 NHKの番組「ラジオ体操」は1928年に放送が開始され、現在放送されているのは3代目。初代は戦前に放送され、46年に2代目が誕生した。2代目は、一般向けの第1、女子向けの第2、男子向けの第3が制作されたが、戦後の動乱期だったこともあり、普及せずに、47年に放送が中止された。4年のブランクをへて51年に放送がスタートした3代目は現在も放送されている。

 CDは、龍谷大の安西将也教授(社会学部)が監修した。映像資料がなかったため、同大学の井上辰樹教授の協力を得て、簡単な動作図とSP盤のレコードの音源から手探りで復刻したという。安西教授は「テンポの良い躍動感のある体操曲に仕上がっています。皆さまの健康づくりにお役に立てれば」とコメントしている。

 ラジオ体操第3は昨年、滋賀県東近江市役所が職員の昼休み中の体操として試験的に導入するなど注目され、当時の指導者の上貞良江さんによる実演映像がNHK総合でテレビ初披露された。

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