桜井浩子:フジ・アキコ隊員、ピグモンの命名に疑問 ウルトラマンに新たな謎?

「多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー」の発売記念トークイベントに登場した(左から)桜井浩子さん、ピグモン、山本弘さん
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「多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー」の発売記念トークイベントに登場した(左から)桜井浩子さん、ピグモン、山本弘さん

 円谷プロダクションの特撮番組「ウルトラQ」で毎日新報カメラマンの江戸川由利子役を演じ、「ウルトラマン」でフジ・アキコ隊員役を演じた女優の桜井浩子さんが8日、東京都内で行われた書籍「多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー」(早川書房)の発売記念トークイベントに登場。書籍に掲載される小説「多々良島ふたたび」を手がけた作家の山本弘さんとともに、出演作の裏話を披露した。放送当時、9~10歳で番組の大ファンだったという山本さんが「どうしても分からないことがあるんです」と、ピグモンの名前の“由来”について聞くと、桜井さんは「監督が『ピグモンって言え』って指示はしていなかったな……」と首をかしげ、「ピグモンの名前は誰が付けたの?」と関係者に問いかけた。

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 桜井さんは「(特撮の現場は)おかしいことだらけ。頭にはてなマークを浮かべながら演じていた」と大笑い。山本さんに「(劇中の)イデ隊員が急に『ピグモン』と言っていた」と指摘されると、「何でピグモンなんだろう? 現場には(制作が間に合わず)なかなか怪獣が来ないんで(分からない)。あのときは時間がなくて、夕日が来ちゃうんで大変だった」と撮影時の様子を明かしていた。

 書籍は、円谷プロダクション監修のもと、山本さんをはじめ、小林泰三さん、北野勇作さんら、幼少期に第1次怪獣ブームに直撃したSF作家7人が、「ウルトラマン」シリーズ本編を再解釈し、オリジナル作品として描いた小説を収めた。山本さんの「多々良島ふたたび」は、「ウルトラマン」の第8話「怪獣無法地帯」の舞台となった南海の怪獣島・多々良島の真相を、想像力と推理で解明するというストーリーになっている。1944円。

 山本さんは「特撮番組のサイドストーリーをやったら面白いんじゃないかとずっと思っていて、待ちに待っていた企画。SF作家やホラー作家は絶対影響を受けている」といい、「(矛盾点を)無視するんじゃなくて、逆に追求していこう。設定の穴をふさぐと宝が生まれる」と熱弁をふるった。

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