ゴジラ:新作に長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出演 タイトルは「シン・ゴジラ」

「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」に出演する(左から)竹野内豊さん、長谷川博己さん、石原さとみさん
1 / 2
「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」に出演する(左から)竹野内豊さん、長谷川博己さん、石原さとみさん

 東宝が12年ぶりに製作する2016年公開の「ゴジラ」の新作(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)に、俳優の長谷川博己さん、竹野内豊さん、女優の石原さとみさんが出演することが23日、明らかになった。また、タイトルが「シン・ゴジラ」に決定したことも同時に発表された。

ウナギノボリ

 「シン・ゴジラ」のタイトルに込めた思いについて、山内章弘エグゼクティブプロデューサー(EP)は「12年の時を経て、遂に新たな『ジャパンゴジラ』が立ち上がります。タイトルが示す通り、『復活』でも『再生』でもなく、『シン・ゴジラ』です。もちろん、『新』しいゴジラであり、『真』のゴジラであり、『神』のようなゴジラであり、そして……庵野総監督命名のこのタイトルには、さまざまな意味と思いが込められています」とコメントしている。ゴジラの体長は、これまで最大とされるハリウッド版「GODZILLA」(14年、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルをはるかに上回る過去最大になる見込みで、製作は8月からすでに始まっており、10月いっぱいまで撮影予定。

 出演が決まった長谷川さんは、最近では樋口監督の映画「進撃の巨人」や11月7日公開の劇場版「MOZU」(羽住英一郎監督)など、多くの映画に出演し、それぞれでまったく別の顔を見せている。今回は、山内EPいわく「愚直なまでに真っすぐな男」というゴジラが襲撃する現代日本の政府関係者役を演じる。「長谷川さんの確かな演技力が『シン・ゴジラ』の柱になる」と製作陣も期待を寄せており、長谷川さん自身は「世界的に有名な、と言っても過言ではないゴジラ作品に、まさか自分が出演させていただけるとは。空想特撮エンターテインメントであり、大きな危機に直面した時の日本のあり方を問う社会的な側面を持った作品でもあります。ヒットメーカーである庵野総監督、樋口監督の下、しっかりと自分の役割を務めたいと思います」と意気込みを語っている。

 同じく政府関係者役で竹野内さんが出演。竹野内さんは「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」(11年、平山秀幸監督)や「謝罪の王様」(13年、水田伸生監督)、16年1月公開予定の「人生の約束」(石橋冠監督)と立て続けに映画に出演。山内EPは「クールな表情の内に秘めた情熱を持つ方で、それが今回の役柄のポイントでもある」といい、今作で「初めて見る竹野内さんをお見せできると思います」と話している。竹野内さん自身は「61年前に制作された第1作から長い時を経て、29作目に当たる本作は、数々のゴジラシリーズの中でも最強の仕上がりとなり、多くのファンのみならず、世界の観客の心に、そして社会に、深いメッセージを与える作品になると思います。ぜひご期待ください」とメッセージを寄せている。

 「風に立つライオン」(15年、三池崇史監督)などに出演し、10月期の月9ドラマ「5→9 ~私に恋したお坊さん~」(フジテレビ系)に主演するなど、映画やドラマ、舞台など活躍の場を広げている石原さんは、米国のエージェント役を演じる。山内EPは「知的な魅力と大人の女性のセクシーさを併せ持つ稀有(けう)な存在。せりふには英語もあり、難しい役柄なのですが、彼女なら応えてくれると思います」と期待を寄せている。石原さんは「ゴジラのオファーが来た時、よっしゃーーーっと家で叫びました。しかし台本を読み愕然(がくぜん)としました。庵野総監督、樋口監督にダメ出しされる中で、悔しくて涙を流してしまうぐらい、今難しい役と向き合っています。プレッシャーで胃が痛い毎日ですが、ゴジラにヒロインとして出演させていただけることに責任と幸せを感じて撮影に取り組んでいきたいと思います」と撮影の苦労と喜びを語っている。

 人気・実力を兼ね備えた3人が、それぞれ初タッグとなる庵野総監督の下、どのようにゴジラと対峙(たいじ)するのかに注目だ。

写真を見る全 2 枚

映画 最新記事

MAiDiGiTV 動画