平松伸二:「ドーベルマン刑事」のマンガ家が弱音ポロリ 「悪いやつ描くの疲れた」

映画「ベテラン」の公開前夜祭のトークイベントに登場した平松伸二さん
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映画「ベテラン」の公開前夜祭のトークイベントに登場した平松伸二さん

 「ドーベルマン刑事」や「ブラック・エンジェルズ」などで知られるマンガ家の平松伸二さんが11日、東京都内で行われた映画「ベテラン」(リュ・スンワン監督)の公開前夜祭のトークイベントに登場。これまで数々の“外道キャラ”をマンガで描いてきた平松さんだが、トークで自身のマンガについて触れ「歳取ると人間性が丸くなるじゃないですか……悪いやつ描くのに疲れちゃって」と弱音をポロリ。「悪いやつになりきって悪さをするのが苦痛になってくる。(今後は)もうちょっと平穏に暮らしたい」と苦笑しつつ語った。

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 さらに平松さんは、「(マンガを)やるなら勧善懲悪なんですけど、形を変えないと僕自身もきついし、世の中に受け入れられるのもきついんじゃないかと思う」と今後のマンガ観について語る一幕も。また、「ああいうマンガを描いているわりには平和主義者なんですよ」とにこやかに語り、集まった観客を微笑ませていた。トークの終盤には、映画の主人公のベテラン刑事に惚れ込んだという平松さんが描き下ろした同作のオリジナルポスターの原画もお披露目された。

 「ベテラン」は、韓国で今年8月に公開され、歴代3位となる1340万人超を動員したヒット作。正義感の強い武闘派ベテラン刑事のソ・ドチョル(ファン・ジョンミンさん)が、ある日かつて世話になったトラック運転手が、雇い主を訪ねた直後、自殺を図り病院に運ばれたことを知る。不審を抱き調べ始めたドチョルは、この件に巨大財閥シンジン・グループの御曹司で悪名高きチョ・テオ(ユ・アインさん)が絡んでいることを突き止め、捜査を開始する……というストーリー。12日から公開。

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