俳優の内野聖陽さんが、主演する日本とトルコの合作映画「海難1890」(田中光敏監督)のプレミア舞台あいさつに参加するため、トルコを初訪問したことが25日、明らかになった。舞台あいさつは24日(現地時間)にイスタンブールで行われる。同市内を観光したという内野さんは「トルコはとても親日国家ですね。トルコの方々がこの作品をどう感じ取って、どう見てくれるのかを期待しています」とメッセージを寄せている。
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映画は、1890年に和歌山県串本町沖で起こったオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」の海難事故と、その95年後にイラン・イラク戦争でテヘランに取り残された日本人をトルコ人が救出したニつの事件をテーマに、日本とトルコの友好関係に迫る。エルトゥールル号の乗員の介抱に尽力する医師・田村元貞を内野さんが演じ、女優の忽那汐里さんが二つの事件のそれぞれのヒロインを1人2役で演じている。映画は、25日(現地時間)からトルコ国内の300スクリーンで公開される。
イスタンブール市内では、さまざまな場所で映画の告知がされ、ショッピングモールなどの巨大ビジョンでも特別映像が流されているという。内野さんは街中で、警察官に気さくに話しかけられたり、花売りからバラを1輪プレゼントされたという。飲み終えたコーヒーカップのコーヒーの粉を使った“コーヒー占い”にも挑戦したそうで、「望んでいることは、すぐにはかなわない。かなえるには努力が必要」という結果に「なんでも努力しないものには与えられないよね。豊かになろう」と話したという。
劇中にも登場するエルトゥールル号の発掘作業で海底から見つかった遺留品を展示している「海事博物館」を訪問した内野さんは「(エルトゥールル号の海難事故を)とても大切にしてくださっているのをすごく感じました」といい、「(エルトゥールル号のことを)次の世代の方々にしっかり、日本との関係性の大事さを伝えています」と報告。「より、トルコが身近に感じた今日でしたし、すごく充実しています」とコメントしている。
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