コミケ89:NHKが“薄い本”を9600部配布

多数の来場者でにぎわう「コミックマーケット89」のNHKのブース
1 / 1
多数の来場者でにぎわう「コミックマーケット89」のNHKのブース

 NHKが、29~31日に開かれた日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)89」の企業ブースに出展したことが話題になっている。NHKがコミケに出展するのは昨年冬のコミケ87に続き2回目で、昨冬、話題になった同人誌風の“薄い本”の新作も配布。ブースでは“薄い本”を求める人が殺到し、約9600部を配布した。

ウナギノボリ

  NHKのブースでは、ニュース番組「NHKニュースウオッチ9」の気象コーナーのキャラクター・春ちゃんのパネルや「Rの法則」のキャラクターのイラストを展示したほか、アニメやマンガ好きとして知られる同局の松岡忠幸アナウンサーやイラストレーターの岸田メルさんによるトークショーも開催。大河ドラマ「真田丸」コーナーでは、真田軍の武士に扮(ふん)したコスプレのスタッフの姿が登場した。

 今回の“薄い本”は、テレビアニメ化されたゲーム「SHUFFLE!」などを手がけた西又葵さんが表紙を描いており、NHK総合、Eテレ、BS1、BSプレミアムの4チャンネルが擬人化されたイラストとなっている。「忍たま乱太郎」の初公開となる設定画や仲村はるさんの描きおろしマンガ「NHK探検レポート」、声優を務める豊崎愛生さんやイラストレーターの白身魚さんのイラストなどを掲載。各日、それぞれ約3000部の配布を予定していた。

 コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。ブースには、同人誌を販売する一般ブースと商業作品を扱う企業ブースがあり、企業ブースは、95年夏から導入され、96年冬から本格的にスタートした。企業ブースは出版社やアニメ会社、ゲームメーカーの出展がほとんどだったが、近年はホンダやグーグル、マイクロソフトなどさまざまな“無縁企業”が出展している。

アニメ 最新記事