今週シネマ:15、16日公開の映画 「の・ようなもの のようなもの」「パディントン」「白鯨との闘い」…

映画「の・ようなもの のようなもの」のメインビジュアル(C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会
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映画「の・ようなもの のようなもの」のメインビジュアル(C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。15日には、世界中で愛されているマイケル・ボンドさんの児童文学を実写化した「パディントン」(ポール・キング監督)が公開。16日には、俳優の松山ケンイチさんと女優の北川景子さんが出演する「の・ようなもの のようなもの」(杉山泰一監督)、ハーマン・メルビルの「白鯨」に隠された真実を書いたナサニエル・フィルブリックさんの同名小説を原作とした「白鯨との闘い」(ロン・ハワード監督)が公開される。

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 「の・ようなもの のようなもの」は、2011年12月20日に急逝した森田芳光監督の劇場デビュー作「の・ようなもの」(1981年公開)の35年後を舞台にしたオリジナルストーリー。森田監督の16作品に携わってきた杉山監督が初めて映画のメガホンをとり、松山さん扮(ふん)する生真面目な落語家・志ん田(しんでん)が、伊藤克信さんが演じる落語を捨て気楽に生きる兄弟子・志ん魚(しんとと)と出会い、悩みながらも自分らしく生きる楽しさを知っていく姿を描いている。森田監督の映画「間宮兄弟」(2006年)で銀幕デビューを飾った北川さんが同作で演じた“本間夕美”と同じ名前の夕美役で出演するなど、森田監督作品の歴代出演者たちがオマージュたっぷりな登場人物となって現れ、物語を盛り上げる。

 「パディントン」は、「ハリー・ポッター」シリーズや「ゼロ・グラビティ」(13年)などの名プロデューサー、デビッド・ハイマンさんが製作を担当し、同じく「ハリー・ポッター」シリーズのVFXチームも参加。クマのパディントンがペルーのジャングルからロンドンへとやって来て、人間の家族の一員になるまでを、カラフルな色彩の中でコミカルに描き出している。今作のオリジナルキャラクターとして映画を盛り上げるパディントン捕獲計画を進める謎の美女をニコール・キッドマンさんが好演。パディントンの声は「007」シリーズの「Q」役も印象深いベン・ウィショーさんで、日本語吹き替えを松坂桃李さんが担当しているのも話題だ。

 「白鯨との闘い」は、大海原を舞台に男たちの闘いを描いたアドベンチャー大作。ハワード監督は、誰も見たことがないほど巨大で手ごわいマッコウクジラを相手に人間の極限の姿を臨場感たっぷりに映し出した。CGで作り出された巨大な白鯨が実によくできていて、不気味なほどで、「アベンジャーズ」シリーズのクリス・ヘムズワースさんが男気あふれる航海士を魅力的に演じているほか、「バッドマン・ビギンズ」(05年)などのキリアン・マーフィーさん、「インポッシブル」(12年)などのトム・ホランドさんらが迫真の演技を見せる。また「パディントン」のウィショーさんが、真実を聞き取るメルビル役で出演している。

 そのほか15日は、2万年前から現代に至るまでの地球の変遷をつづった「シーズンズ 2万年の地球旅行」(ジャック・ぺラン監督、ジャック・クルーゾ監督)が公開。16日は、モデルで女優の佐々木希さんが主演し、クリストファー・ドイルさんが撮影監督を務めた「縁(えにし)~The Bride of Izumo~」(堀内博志監督)、中国で実際に起こった事件を基に「君さえいれば 金枝玉葉」(1994年)や「ラヴソング」(96年)、「捜査官X」(11年)などの作品で知られるピーター・チャン監督がメガホンをとったヒューマンミステリー「最愛の子」、「日本アニメーション」の40周年記念作品として3部作で製作された劇場版アニメ「シンドバッド」の第2弾「シンドバッド 魔法のランプと動く島」(宮下新平監督)が公開される。

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