タレントで俳優のユースケ・サンタマリアさんが27日、東京都内で行われた2月スタートのWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW　きんぴか」の完成披露試写会に、主演の中井貴一さんらと登場。ユースケさんは「いい意味でWOWOWらしからぬエンターテインメントができました」とドラマの仕上がりに自信を見せると、「WOWOWの作品で『これ、いけるな』って思ったら、違うキャストで民放でドラマ化されるんですけど（笑い）、『下町ロケット』とかそうですよね。（主演が）三上博史さんだったのに、阿部寛さんになって。でもその時はこのキャストで、ぜひともまったく同じ面子でね。誰かに代わるとかやめてください」と話し、観客はもちろん関係者を沸かせた。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　「きんぴか」は、浅田次郎さんの同名小説シリーズが原作。天崇連合会岩松組の組員・阪口健太（中井さん）が、敵対する銀鷲会組長を射殺。13年後、出所した健太を迎えたのは老刑事・向井権左エ門（綿引勝彦さん）一人だった。そんな向井の声かけで、健太のほか、自衛官の大河原勲（ピエール瀧さん）、政治家秘書の広橋秀彦（ユースケさん）とそれぞれの事情で崖っぷちの3人がそろい……という内容。

　WOWOWの連続ドラマ初主演となる中井さんは「本当に僕たちの商売からすっかり『ヤクザもの』というカテゴリーがなくなってしまって、世の中がエンターテインメントに対して厳しくなっている感がある。もともと日本は題材が少ないので、テレビドラマは刑事かお医者さんか、恋愛になってしまって。この作品はそこへの挑戦になっている」と熱い思いを語ってみせたが、「たぶん地上波（でドラマ化）になっても、主演は佐藤浩市」と、最後は弱気発言で笑いを誘った。

　ドラマは全5話で、2月13日からWOWOWプライムで毎週土曜午後10時に放送される。