ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
昨年11月30日に多臓器不全のため93歳で亡くなったマンガ家の水木しげる(本名・武良茂=むら・しげる)さんのお別れの会が31日、青山葬儀所(東京都港区)で営まれ、喪主を務めた妻の武良布枝さんが式典を前に会見。水木さんの下積み時代から苦楽をともにしてきた布枝さんは「楽しかったです。作品も何もみんな良い思い出です」と明かし、「100歳まで生きてくれると思っていた。自然体の人間でしたから。これから毎日お墓参りしようと思ってます」と語った。
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30日が結婚記念日だったという布枝さんは「偶然。(次の日がお別れの会)何かの不思議な出会い」と語り、苦楽をともにした下積み時代について「今さらですから、ごくごく自然体でやってまして、遺影を見て、改めて自然体の写真を提供したことを反省しております」とコメント。水木さんは「奇をてらわない(人)。あくまでも自然体だった」と振り返り、「53年間、ありがとうございました。まもなく私も後をついていきますから、あの世で手を取り合ってよろしくお願いします」と亡き夫へ語りかけた。
この日のお別れの会は、「水木しげるサン お別れの会」と題され、作家の荒俣宏さんが発起人代表を務め、作家の京極夏彦さんが司会を担当。祭壇は水木さんの遺影と鬼太郎や悪魔くんなどのキャラクターのパネルを白い花の輪で囲んだデザインで、菊やゆりなど2000本以上の白と黄色の花で飾られた。
会場には京極さんが選曲した鬼太郎や悪魔くん、「ゲゲゲの女房」などに関する楽曲がBGMとして流され、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」で主人公・鬼太郎役を務めた声優の野沢雅子さん、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ゲゲゲの女房」に出演した女優の松下奈緒さん、俳優の向井理さんをはじめ、実写映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」に主演したウエンツ瑛士さんら生前に親交のあった関係者が続々と詰めかけ、水木さんに最後の別れを告げた。
水木さんは1922(大正11)年3月8日生まれで、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争で激戦地であるラバウルに出征、爆撃を受け左腕を失う。戦後は紙芝居の画家、貸本マンガ家を経て、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの人気マンガを生み出した。2010年には水木さんの妻・武良布枝さんの自伝小説「ゲゲゲの女房」がNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)になり、人気を博した。
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