妻夫木聡:満島ひかりと共演で直木賞候補ミステリー映画化 「この泥沼につかる」と決意

映画「愚行録」に出演する妻夫木聡さんと満島ひかりさん(C)2016「愚行録」製作委員会
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映画「愚行録」に出演する妻夫木聡さんと満島ひかりさん(C)2016「愚行録」製作委員会

 俳優の妻夫木聡さんと満島ひかりさんが、2017年公開予定の映画「愚行録」(石川慶監督)に出演することが17日、分かった。原作は作家・貫井徳郎さんの同名小説で直木賞候補に選出されたミステリーで、妻夫木さんは犯人不明のままの一家殺人事件の真相に迫る週刊誌の記者・田中役、満島さんは田中の妹・光子役を務める。

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 映画は、エリートサラリーマンとその妻、そして一人の子どもが何者かによって惨殺された一家殺人事件から1年、週刊誌の記者をしている田中(妻夫木さん)が改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始し、関係者のインタビューを通して次第に事件の真相が浮かび上がり……というストーリー。

 妻夫木さんは「人間は愚かな生き物なのだということに、こんなにも真正面からぶつかった作品はなかなかありません。僕たちはこの泥沼につかることに決めました」と決意を示し、「追い込まれて、追い込まれて出た最後の命の一滴を最後まで見つめていただければ幸いです」と語っている。

 一方の満島さんは「本当の兄のように慕っている妻夫木さんがいるので、とても安心です。新しい挑戦を一緒にやれる幸せも感じます」とコメント。妻夫木さんも「(満島さんとは)何度も共演させていただいていますが、その都度役に全力投球してきてくれる満島ひかりという女優が僕は大好きです。全力で受け止め全力で返していければいいなと考えています」と意気込んでいる。

 ロマン・ポランスキー監督を輩出したポーランドの国立映画大学で演出を学んだ石川さんが今作で長編映画監督デビューを果たし、脚本は「松ヶ根乱射事件」「マイ・バック・ページ」などの向井康介さんが担当。オフィス北野の企画・制作で、2017年にワーナー・ブラザース映画/オフィス北野の共同配給で公開される。

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