アイドルグループ「AKB48」初代総監督の高橋みなみさんが8日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行い、約10年間在籍したAKB48を卒業した。卒業公演後に開かれた会見で、高橋さんは「こじはる(小嶋陽菜さん)と峯岸(みなみさん)を残しての卒業は心残りです」と笑いながら明かした。
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高橋さんは「(峯岸さんが)坊主になったり、(小嶋さんは)“卒業するする詐欺”だったり、私の中では、彼女たちが先に卒業すると思っていました」と笑顔。卒業公演については「リハーサルのときに初めて卒業を感じて、頭から泣きました」と明かし、「(3月27日に行われた)卒業コンサートは、感謝を伝える場所で楽しい気持ちでやれましたが、劇場っていうホームに来ると、250人のお客さんを前にして10年前の自分に戻ってしまった」といい「ホームに帰ることができなくなる寂しさと、これが最後なんだと思った」と話した。
セットリストは高橋さん自身が決めたといい、「どうしても『桜の花びらたち』はアカペラでやりたかったんです」と明かした。「自分が選んだ分、プレッシャーはあったけど、お客さんが喜んでくれてよかったです」と話し、卒業公演の最後に床をなでたことについては「2度と劇場公演で踏むことはないと思い、一回張り替えはしているのですが、1個1個の傷から10年の歴史を感じたんです」と振り返った。
また総監督を引き継いだ横山由依さんには「11年目で背負わせるのは大変だと思う。自分らしく楽しくやってもらいたい」とエールを送った。また、6月に行われる選抜総選挙については「出ません」と改めて否定し、「今年も盛り上がってほしいですね。見守る側でいます」と笑顔を見せた。
卒業後の予定については「仕事をぶち込みまくって、プライベートがない」と苦笑い。卒業後は歌手としての道を歩むが「秀でる才能がなく、歌もダンスもうまくありませんが、(AKB48)で努力すればよいって学んでいます」と話し「音楽の力で何かを届けられるような女性になりたい」と目を輝かせた。会見終了後に、報道陣から大きな拍手が送られると、高橋さんは大粒の涙を流しながら会場を後にした。
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