楠田亜衣奈:「ラブライブ!」声優が2枚目アルバム語る μ’sの仲間、経験は……

2枚目のアルバム「Next Brilliant Wave」を発売する楠田亜衣奈さん
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2枚目のアルバム「Next Brilliant Wave」を発売する楠田亜衣奈さん

 アニメやゲームなどが人気の「ラブライブ!」の東條希役で知られる声優で歌手の楠田亜衣奈さんの2枚目のアルバム「Next Brilliant Wave」が4日、発売される。楠田さんら「ラブライブ!」の声優によるユニット「μ’s(ミューズ)」は、年末の「第66回NHK紅白歌合戦」に出場し、4月に東京ドーム(東京都文京区)でワンマンライブとしては、最後となる“ファイナルライブ”を開催したことも話題になった。「μ’s」のメンバーを「仲間であり、ライバル」と明かし、ユニットでの経験が「すごく生かされている」と話す楠田さんに新作や「μ’s」について聞いた。

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 ◇キャラのように歌い分け

 楠田さんは昨年10月にミニアルバム「First Sweet Wave」でソロ歌手としてデビューした。2枚目のアルバムについて「最初のアルバムを発表してから、ライブなどのイベントを重ねた。そこで成長した部分を詰め込みたかった」と話す。成長した部分とは「歌でどういう表現をしたいかが明確に見えてきた」ことだといい、新作のコンセプトを「可愛らしい曲、格好いい曲があり、いろいろな声で歌ってみたかった。声優・楠田亜衣奈として、いろいろなキャラクターを演じるように歌いたかった」と説明する。

 楠田さんは「こういうキャラクターだったら、みんなが共感できるかな?と考えた」といい、楽曲によって、それぞれキャラクターを変えるような歌い方に挑戦。例えば、収録曲の「ラブリージーニアス」は「2頭身くらいの小さいお姫様みたいなイメージ」、「Nameless mind」は「男の子っぽいけど内面的には乙女の部分があって、本当の私は誰も知らない……みたいな葛藤があるキャラクター」というように歌い分けたという。

 ◇“ファイナル”に「実感ない」

 「ラブライブ!」は楠田さんはの声優デビュー作だが、昨年、劇場版アニメがヒットしたり、「μ’s」で年末の「第66回NHK紅白歌合戦」に出場するなどすっかり“2015年の顔”となった。楠田さんは「μ’s」での経験を「すごく生かされていると思います。いろいろなことを経験させていただいた。こういうパフォーマンスしたら、もっと盛り上がる、楽しくなるなど活動を通じて身についたとこともある。このアルバムがあるのは、その経験が大きいと思う」と語る。

 「μ’s」は4月に東京ドームでワンマンライブとしては最後となる“ファイナルライブ”を開催した。楠田さんは「デビュー作だから、これまで『ラブライブ!』の活動がない期間がなかった。だからファイナルという実感があんまりないんですよ。『ラブライブ!』以外の活動も増えてきていますし、1年後くらいに実感するのかな?と思っています」と明かす。

 楠田さんを含むメンバーはそれぞれソロとしても活動しており、「ほかのメンバーのソロ活動を見て、『これは取り入れてみよう!』となることもあります。(メンバーは)仲間であり、ライバルだった。ちょっと離れて見られるようになって、みんなのいいところが、より見つかるようになってきた」と刺激を受けているようだ。

 ◇男の子の役をもっとやりたい!

 楠田さんは14日から福岡DRUM-Be1(福岡市中央区)での公演を皮切りに大阪、札幌、東京を巡るライブツアーを開催することもあり、現在はトレーニングに励んでいるといい、「ライブのことをいろいろ考えて、ワクワクしています。みんなで一緒に遊べるようなライブにしてみたい!」と話す。

 今後の目標について楠田さんは「歌手としてはライブを続けてやっていきたい。声優としては、男の子役をやりたいと思って、業界に入ったので、もっとやっていきたいですね。人間じゃない役などアニメじゃないとできないキャラクターもいっぱい演じていければ」と語っており、声優、歌手としての今後の活躍が注目される。

 <プロフィル>

 くすだ・あいな 千葉県出身。「ラブライブ!」の東條希役で2010年に声優デビュー。「にゅるにゅる!!KAKUSENくん 2期」のニュルりん役や「ミリオンドール」のすう子役のほか、「毎度!浦安鉄筋家族」「プリパラ」に出演。昨年10月にミニアルバム「First Sweet Wave」で歌手デビューした。

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