ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
惣領冬実さんのマンガを実写化した映画「MARS(マース)~ただ、君を愛してる~」(耶雲哉治監督)が全国で公開中だ。今年1月期に日本テレビ系で放送された連続ドラマの映画版で、複雑な過去を抱え刹那(せつな)的に生きる樫野零を演じた「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の藤ケ谷太輔さんと、零に特別な感情と強い執着心を持つ桐島牧生を演じた窪田正孝さんがダブル主演した。この2人と関わるヒロイン、麻生キラを飯豊まりえさんが演じている。藤ケ谷さんが演じる零の交際相手で過去にトラウマのあるキラを演じた飯豊さんに話を聞いた。
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映画ではドラマで描かれなかったキラの過去のエピソードも明かされる。飯豊さんは「映画はドラマの半年後という設定で、キラちゃん自身が樫野君と出会ってどんどん女の子らしくなっていきます。あとお友達との関係性も近くなって、学校も楽しくなって、本当に全部がキラちゃんにとっていい方向に向いていきます」と前向きに紹介しつつ、「キラちゃんの過去が出てきたり、ハラハラドキドキがさらにパワーアップしたシーンも出てきますし、そこは注目して見ていただければ」とアピールする。
零とキラとの関係を壊そうとする牧生……。飯豊さんが演じるキラは、2人の男性と濃く関わっていく役だが、2人のどちらが個人的には好みか、と聞くと「映画で成長した樫野君はすごく魅力的だなと思います。いちずに思ってくれること、ロマンチックな言葉、力強い言葉もいっぱい言ってくれるし、そこはみんな憧れるんじゃないかな。ストレートにものが言える男性はすごく魅力的だと思います」と笑顔で語る。
藤ケ谷さんとは2人のシーンが多かったが、「映画でも一緒のシーンが多かったですし、本当に一緒にいる時間が一番長かったので、お芝居とか、エンターテインメントとしてもすごく勉強になりました。刺激的で圧倒されたというか……。あと、本当に現場の太陽のような方だったので、私もすごく役作りに集中しやすかったですし、とても助かりました」と感謝している。
また、「10歳も離れていて、最初は不安だったんです。たぶん藤ケ谷さんも同じだったと思うんですけれども、とても気遣いをしていただいて。例えば『今の10代は何がはやっているの?』とか他愛のない話をしてくださって。ちょっとクールなイメージだったんですけれど、すごく温かい方でイメージが変わりました」と印象も変わったようだ。
一方、2人の仲を引き裂こうとする窪田さんは「がっちり共演したのはこの作品が初めてで、役柄はすごくクールでちょっとミステリアスなところもあるんですけれど、普段の窪田さんはすごく明るくて、気さくで面白い方なので、現場にいらっしゃるときも『ああ、今日は窪田さんが(現場に)いらっしゃるので、うれしいな』って思いました」とカメラが回っていないところでは笑顔が絶えなかったようだ。
2人からは現場で「私がすごく悩んでいたとき、『そのままでやればいいよ』と言ってくださったのは藤ケ谷さん。窪田さんも『そのまま、思ったことを出せばいいんだよ』と言ってくださって、そのときはすごく気持ちが楽になりました」と先輩たちから温かい言葉をかけられたという。
また「晴美役の(山崎)紘菜ちゃんとも泣きのお芝居があったんですけれど、そのときも本当に一言もしゃべらず……。いつもは本番直前まで話したりしていたんですけれども、そのときは本当にやりやすい空気を作ってくれました。周りの方々も、チームワークがすごくよくて、なによりもスタッフさん、キャストさんに恵まれていました。あんなにすてきだなと思う現場は初めてでした」と感慨深げに語る。
一番大変だったシーンは「キラちゃんが自分の感情をバッと出して、樫野君に過去の話をするとき。(過去を)思い出して、初めて残酷な言葉をキラちゃんが発したときですね。あれは悩んだところでもあったんですけれど、一番熱を入れていたところです」と振り返る。
「演じるのは楽しいです。恋愛ものってキュンキュンするし、いろんな感情になれるからいいですよね」と笑顔で語る飯豊さん。楽しいことだけでなく、苦しいと感じる部分もあるのではないかと聞くと、「(演技が)思っていたのとちょっと違ってしまったときですね。本番であそこだめだったかなって思うことの方が多いです。納得いくことはまだないです」と反省しきり。「反省、反省の繰り返し……です」と楽しいだけでなく自分を客観視することも忘れなかった。
共演した窪田さんが「飯豊さんが現場で一番頑張っていた。なんでも取り入れていく姿を見て、初心を思い出した」と話していたことを伝えると、飯豊さんは「本当に皆さん年上なので、これは私が足を引っ張ってはいけないなと。無我夢中だったというのはあります」と少し照れながら語る。現場での飯豊さんの頑張りは他のスタッフ、キャストにもいい影響を与えたのでは?と伝えると「現場にずっといられたというのが自分の中ではすごく大きかったと思います。こんなに役と向き合っている時間が長い作品も初めてでしたし、すごく濃い時間でした」と振り返った。
今作のキラとしての見どころについて「今まで明かされていないキラの過去が出てきます。でも、今回キラは一歩引いて見えるんですけれども、芯は強くなって、女性としてすごく強くなっている。ドラマとの変化はそこなのでそこに注目していただきたいなと思います」と力を込めた。
モデルとして活躍しながら、最近は女優としても成長著しい飯豊さん。今後もどっちもやっていきたいのかと聞くと、「そうですね。10歳のときから小学生向けのファッション誌をやらせていただいていて、モデルというお仕事は今ある自分の原点と思っています。恩返しではないですけれど、ずっと続けていきたいなというのは常に思っています」と話しつつ、「女優業も父が最初やってほしいって言っていたので、その夢をかなえたいなと思っています」と今後も並行して続けていきたいという意向だ。
モデルとしては「自然に何も作り込まずにできるのですごくありがたいですね」と自然体で取り組んでいる。女優としては、目標にしているのは「女優は戸田恵梨香さんと新垣結衣さんです。お二人とも透明感があって、いろんな役になれて、本当にすてきだなと思うんですけれど、それに近づくには私はまだまだなので、私らしいものが見つかったらいいなと思います」と目を輝かせる。
一番自分らしいという演技は「キレイに泣けないんですよ。でも、それも個性かなと思って。私は泣きの演技で顔が崩れちゃうんです。でも、そこは『個性だね』って言われました。直さなくていいよと言われたので。そこは(逆にポジティブに)チャームポイントにしていこうかなと思っています」と前を向いた。
多忙な中でも健康や美容で気を付けていることは「最近はジムに行って背筋を鍛えたり加圧トレーニングも始めました。脂っぽいものを食べなくなりましたね。ヘルシーなもの、体にいいものを常に体が欲していて、いろんなこれがいいよと言われたら試してみるようにしています」と明かす。
背が高く美脚の飯豊さん。ケアとして気を使っていることを「常に脚がパンパンになっているんですけれど、まずむくまない体にしようと思って、今、加圧トレーニングで血管のトレーニングをして血流をよくするなど、そういう体づくりをしている最中です」と語った。
今、一番楽しい時間は「人とふれあっているとき」と笑顔で話す飯豊さん。「話し上手ではないんですけれど、話すことは好きです(笑い)」といい、「みんなでワイワイするのが好き」とか。人見知りは「最近まで人見知りかなと思っていたんですけれど、そんなこともなかったです。誰とでも話せます」と最近気づいたという。
休みの日は「最近は、お気に入りの喫茶店に行って本を読む」と明かし、「普通の喫茶店なんです。そこのマスターがすごく怖そうなんですけれど、コーヒーの味だけは優しくて通っちゃってます」と話した。「どこにあるのか」と聞くと「それは内緒!」と最後に人懐っこい笑顔で語った。映画は全国で公開中。
<プロフィル>
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年に「ニコ☆プチ」でモデルデビュー。その後「ニコラ」「Seventeen」と専属モデルを務める。ショートショートフィルムフェスティバルで上映された「ジュリエット×2~恋音ミュージカル~」(14年、落合賢監督)で主演を務め、「獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ」(14年、坂本浩一監督)、「烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE」(15年、渡辺勝也監督)などに出演。ドラマは「獣電戦隊キョウリュウジャー」(13~14年)、「学校のカイダン」(15年)、NHK連続テレビ小説「まれ」(15年)などに出演した。
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2024年11月22日 06:00時点
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