夏ドラマ:金曜夜は“夜食テロ”作品そろう テレ東は生瀬・伊原 テレ朝は剛力彩芽

ドラマ「侠飯〜おとこめし〜」に主演する生瀬勝久さん(C)「侠飯〜おとこめし〜」製作委員会
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ドラマ「侠飯〜おとこめし〜」に主演する生瀬勝久さん(C)「侠飯〜おとこめし〜」製作委員会

 7月スタートする夏ドラマ。「孤独のグルメ」ですっかり定着した“夜食テロ”ドラマが、今期は金曜日に集中した。テレビ東京は、「孤独…」が放送された深夜枠に生瀬勝久さん主演の「侠飯~おとこめし~」、午後8時のゴールデンタイムには伊原剛志さん主演の「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」のグルメもの2本を投入。テレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠では剛力彩芽さん主演の「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」が放送される。金曜の夜は食欲を刺激されて、うっかり食べ過ぎたりしないよう用心する必要がありそうだ。

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 ◇「侠飯~おとこめし~」 “任侠×グルメ”でテレ東の“夜食テロ”継承

 「孤独のグルメ」が放送されたテレ東深夜に登場するのが、生瀬勝久さん主演の「侠飯~おとこめし~」(テレビ東京系金曜深夜0時12分、7月15日スタート)。福澤徹三さんの小説が原作で、突然ヤクザの抗争に巻き込まれた就活中の大学生・良太(柄本時生さん)が、命を救ってくれた柳刃組組長の柳刃竜一(生瀬さん)を自室でかくまうことになり、柳刃が冷蔵庫の残り物で独創的な料理を作って、ヤクザと大学生の「飯」でつながった奇妙な共同生活が始まる……という内容。

 「任侠×グルメ」という異色の組み合わせで、いつ命を落とすか分からないという主人公・柳刃がいい加減なものは食いたくない、と冷蔵庫の残り物などを使ったシンプルだが、強力に食欲を刺激する「侠飯」を振る舞う。料理好きという生瀬さんの見事な包丁さばきも見逃せない。

 ◇「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」 移転直前の築地市場舞台 伊原剛志が“食の寅さん”

 俳優の伊原剛志さん主演の「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」(テレビ東京系金曜午後8時、7月22日スタート)は、原宏一さんの小説が原作で、11月に移転する東京・築地の中央卸売市場を舞台に、伊原さん演じる素性が謎に包まれている食の天才のヤッさんが、東京に憧れ、IT企業に就職したものの流れ流れて宿ナシになってしまった青年・タカオと共に“食”を冒とくする“ハイエナ”たちを成敗する姿を描く。

 築地市場の最後のドラマロケとなり、場外の数々の名店も紹介され、食に関する知識が見どころとなる。伊原さんは「『男はつらいよ』の寅さんのような、『孤独のグルメ』のような、今までにやったことのないような役」というように、毎回登場するマドンナとの淡い恋も見どころだ。「侠飯」で主人公と共同生活をする柄本時生さんの兄・柄本佑さんが、同じく主人公の相棒タカオを演じ、ヤッさんの過去を知る老舗そば屋の店主・橋田役の里見浩太朗さんらが出演する。そして「アンフェア」「リーガル・ハイ」の稲田秀樹プロデューサーのテレビ東京移籍後初作品となり、どんなドラマ作りをするかも注目だ。

 ◇「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」

 剛力彩芽さん主演の「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(テレビ朝日系金曜午後11時15分、7月22日スタート)は、天才的な料理の腕がありながら、その若さと率直な性格ゆえに、周囲から敬遠されてきた女性シェフ・一木くるみが、70年ぶりに復活した「官邸料理人」として官邸に入り、“総理大臣の料理番”として国賓たちに料理を振る舞う姿が描かれる。

 元大使公邸の料理人で「信長のシェフ」「大使閣下の料理人」などを手がけた西村ミツルさん原作のマンガ「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」(画・大崎充さん)を映像化。本格的なフランス料理から、身近なB級グルメまで多種多様なメニューが次々と登場する総理の食卓も見どころだ。

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