今年で20周年を迎えた所ジョージさん司会の人気バラエティー番組「1億人の大質問!?笑ってコラえて!(笑コラ)」(日本テレビ系)の20周年記念4時間スペシャルが6日午後7時から放送される。「主役は一般人」をモットーに、20年間走り続けてきた同番組を最初から見つめてきた演出の矢坂義之さんに番組への思いを聞いた。
ウナギノボリ
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「笑コラ」は、所さんが司会を務めたクイズ番組「どちら様も!!笑ってヨロシク」をリニューアルして1996年7月にスタート。所さんが日本地図にダーツを投げて決めた市町村に数人でロケに行く看板企画の「日本列島 ダーツの旅」を筆頭に、5000円の予算で朝まで店をはしごして飲み歩く「朝までハシゴの旅」、待ち合わせをしている人に声をかけてさまざまな話を聞く「日本列島 待ち合わせの旅」といった短期間の企画から、「日本列島 吹奏楽の旅」「マーチングバンド部の旅」など長期にわたる密着取材に基づいた企画も人気を集めている。
今回の4時間スペシャルでは、朝までハシゴの旅に所さんが初参加し、佐藤栞里さんと江古田駅周辺で飲みまくるほか、EXILEのAKIRAさんとロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが神保町で朝まで飲み明かす。さらに、北川景子さんと千葉雄大さんは埼玉県草加市で「マイクを拾っちゃったらリポートしなきゃいけないの旅」に挑戦。ダーツの旅には木村佳乃さんとピースの綾部祐二さんが参加し、三重県菰野(こもの)町を訪れて個性的な町人と出会う。二階堂ふみさんは新コーナーの「いま幸せですかの旅」にチャレンジ。特注した金のスワンボートで、池でボートに乗っている幸せそうな人々に突撃インタビューを敢行する。
矢坂さんが心がけているのが、「あくまでも主役は一般人」というテーマだ。「一般の方に番組を楽しくしてもらっているので、一般の方に寄せて大切にしている」と語る。人気企画の「ダーツの旅」も前もってリサーチせずに現地へ赴くといい、「とりあえず行ってみて、住んでいる人にあいさつして、町のいいところを楽しく教えていただくというスタンス」だと語る。取材期間は1週間近くに及ぶといい、「取材相手に楽しくなっていただくことが大事」と語る。
長期取材となった「吹奏楽の旅」もアプローチは一緒だ。取材チームも固定メンバーで構成し、取材相手と綿密なコミュニケーションを取りながら丁寧に撮影していくという。ずっと体育会系だったという矢坂さんは、当初吹奏楽に親しみもなかったが、部員たちや顧問の先生の大会にかける心意気やさまざまなドラマに感動。「正直そんなに熱い世界だと思っていなかったのですが、これは違うぞと。あまりない経験なのですが、映像を編集している時にも涙がボロボロとあふれてきたんです」と振り返る。
司会の所さんはロケでもスタジオでも「自然体」。企画にあれこれ口出しすることもなく、スタッフに一任してくれる一方で「すごい人が好きな人」なのだとか。今回の4時間スペシャルでも「スゴ~イ地味な人なくしてはスゴ~イ派手な事なしの旅」で、派手なことを支えてくれている縁の下の力持ちとして、北野武監督の紹介で、拳銃の発砲などの効果を担当する「ガンエフェクト師」を探る。スタジオ進行では「ゲストを本当に大事にする方。失礼のないように、それぞれに見せ場もつくってくれる。まさに大将ですね」と語る。
インタビュー中もたびたび「人を大切に」「人ですね」と取材相手の一般人への気遣いを語っていた矢坂さん。「おかげさまで悪い評判を耳にしたことがないですし、皆さんに愛してもらっているのは本当にありがたい」と語る。今後もさまざまな企画を準備しているといい、一般人が主役の人気番組から、これからもさまざまなドラマが生まれそうだ。
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