ルーブル美術館:特別展で荒木飛呂彦ら人気マンガ家の「ルーブル」作品展示 “ミューズ”菜々緒の巨大絵も

22日から開催される「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」の荒木飛呂彦さんのエリア
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22日から開催される「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」の荒木飛呂彦さんのエリア

 「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦さんや「孤独のグルメ」の谷口ジローさんら日本のマンガ家とBD(バンド・デシネ、フランス語圏のマンガ)作家らが“ルーブル”をテーマに創作した作品を展示する特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」が、22日から東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催される。フランスのルーブル美術館が2005年から進めている「ルーヴルBDプロジェクト」の一環で、300点超の原画や資料などを展示する。9月25日まで開催。

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 特別展では、荒木さんや谷口さん、「ピンポン」の松本大洋さん、「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさん、「イノサン」の坂本眞一さんら日本の人気マンガ家と、ニコラ・ド・クレシーさん、エリック・リベルジュさんらフランス語圏のBD作家ら16人の、“ルーブル”をテーマにしたマンガ作品の原画や資料などを展示する。

 章ごとに異なるテーマで構成され、第1章は「偉大なるルーヴル美術館 The Great LOUVERE」と題して谷口さんやエティエンヌ・ダヴォドーさん、クリスティアン・デュリューさんら5作家の手描き作品を展示。入り口にはルーブル美術館の代表作「サモトラケのニケ」の原寸大レプリカをマンガに囲まれた形で設置する。第2章「ようこそ、異次元の世界へ」では、荒木さんや松本さん、エンキ・ビラルさんら6人のデジタル作品や手描き作品を展示。荒木さんのコーナーでは、「ジョジョ」シリーズで有名な、「ドオォォォォ」など特徴的な擬音を立体的に展示するほか、壁一面に人気キャラクターの岸辺露伴を配するなど、空間全体で作品世界を楽しめる形になっている。

 第3章「時空を超えて」では、坂本さんやヤマザキさん、五十嵐大介さん、寺田克也さん、ニコラさんらのデジタル作品や手描き作品を展示。また、坂本さんが描き下ろした、同特別展の“ミューズ”に起用された女優の菜々緒さんの絵も展示されている。このほか、各作家たちの制作工程を紹介する「作家たちのアトリエ」コーナーも設置。スケッチ、ネーム、下絵など100点以上の資料を紹介する。特別展の音声ガイドは人気声優の神谷浩史さんが担当する。

 21日には内覧会も行われ、菜々緒さんや神谷さん、坂本さん、松本さん、谷口さん、五十嵐大介さんやBD作家らが出席。菜々緒さんと坂本さんのトークも行われ、坂本さんが「(菜々緒さんに)実際にお会いしたら本当に美しいので、もっと美しく描かなければいけなかったかなと猛省しております」と苦笑し、菜々緒さんが照れた表情で「私もこんなに美しい女性になれるように日々努力しないといけない」と感動を語る場面もあった。

 特別展は東京・森アーツセンターギャラリーで22日~9月25日の期間、午前10時~午後8時で開催。一般1800円、高校・大学生1200円、小中学生600円。その後は大阪・グランフロント大阪で12月1日~17年1月29日の期間に午前11時~午後6時に開館し、福岡、名古屋へも巡回する予定。

 ◇参加予定アーティスト(敬称略)

 ニコラ・ド・クレシー▽マルク=アントワーヌ・マチュー▽エリック・リベルジュ▽ジャン=クロード・カリエール&ベルナール・イスレール▽荒木飛呂彦▽クリスティアン・デュリユー▽ダヴィッド・プリュドム▽エンキ・ビラル▽エティエンヌ・ダヴォドー▽ルー・ユイ・フォン&フィリップ・デュピュイ▽谷口ジロー▽松本大洋▽五十嵐大介▽坂本眞一▽寺田克也▽ヤマザキマリ

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