小松未可子:負けず嫌いな性格に共感 みかこしが女性ヒーロー“スーパーガール”に

海外ドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール<ファースト・シーズン>」日本語吹き替え版で主人公のカーラ役を務める小松未可子さん
1 / 4
海外ドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール<ファースト・シーズン>」日本語吹き替え版で主人公のカーラ役を務める小松未可子さん

 声優の小松未可子さんが主人公の日本語吹き替えを務めた海外ドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール<ファースト・シーズン>」のDVDレンタルとデジタルレンタル配信が8月10日からスタートする。小松さんが演じるのは、“スーパーガール”カーラ・ゾー・エル。超人的な力を持つが恋や仕事に悩む女の子らしい一面も持つ、等身大のヒーローだ。カーラとは「頑固な部分や負けず嫌いな部分が似ている」という小松さんに、カーラ役を務める心境や収録エピソードなどを聞いた。

あなたにオススメ

 ◇「あごが外れんばかり」に叫ぶシーンも…

 「SUPERGIRL/スーパーガール<ファースト・シーズン>」は、アメコミドラマ史上初の女性ヒーロー作品。12歳のときにのちのスーパーマンとなるいとこのカル・エルとともにクリプトン星を脱出して地球を目指したカーラだったが、彼女だけ時が止まる“ファントム・ゾーン”に吸い込まれてしまい、12歳のまま地球に到着する。地球ではカル・エルがすでにスーパーマンとして活躍していたためカーラは普通の女の子として暮らしていたが、24歳のとき、予期せぬ災害でスーパーパワーを使用し、ヒーロー心に火が付いてしまう……というストーリー。カーラを米女優のメリッサ・ブノワさんが演じている。

 並外れた力を持ちながらも、地球で普通の女の子として育てられたスーパーガール。小松さんは「ヒーローといえば、同じ人間というより救世主というイメージですけど、スーパーガールは並外れた能力を持っているだけのただの女の子が、自分が持っている力を人のために役立てる」と説明し、「等身大の人間として非常に魅力的」と語る。

 そんなスーパーガールの吹き替え声優に決まったときの気持ちを、小松さんは「めちゃくちゃうれしかった」と振り返る。「オーディションということで緊張していたんですけど、演じていて自分もどこかスカッとして、気持ちよく演じることができた」と小松さん。「等身大の同い年ぐらいの世代の女の子を演じられるのも珍しかったので、すごくうれしかったです」と喜びを語る。

 カーラの声を演じるうえでは、彼女が地球で普通の女の子として育っていた点を意識して、養子として迎え入れられたダンバース家でともに育った姉のような存在のアレックスの口調を参考にするなど工夫したという。「本当の姉妹ではないけれど、姉の口調は一緒に育ってきたからどこか似るんじゃないかなと思って、実際に演じていらっしゃる役者さんのおしゃべりの仕方とかを聞きながら、まねをしてみたり。姉妹ならではの温度感はあるんだろうなと思って、工夫してみました」と明かす。

 一方、苦労したのは激しいアクションシーン。「目にも留まらぬ速さの戦いなので、そこに自分が追いつくのが大変でした」と小松さん。また、「あごが外れんばかりの勢いで叫ぶシーンは、収録の一番最後にとっておいて、一気にバーッと発散させる、という面白い録り方もしました」とアフレコのエピソードも明かした。

 ◇“負けず嫌い”で共通 「似ているかも」

 演じながら、「彼女に勇気づけられた」とスーパーガールの魅力を語る小松さん。小松さんはカーラを「精神的にタフ」と説明し、「会社の上司のムチャ振りに頑張って応えていくようすなどを見ていると、すごく負けず嫌いな部分があるんだろうな、と思う。私も、頑固な部分や負けず嫌いな部分はあるので、似ているかもしれないですね」と笑う。

 そんな小松さんが考える“ヒーロー像”とはどのようなものだろうか。小松さんは「何かを犠牲にするのをいとわずに、ただ平和や幸せを願って助けてくれるのがヒーローだと思っていた」と語り、「助けられる側のことばかりで、ヒーロー自身の気持ちを考えたことがなかったので、『スーパーガール』を通して、ヒーローってなんだろうな、と自分に問いかける時間もあったりしました」と打ち明ける。もしもヒーローになれるとしたら?と聞くと、「(人びとを)助けられる気がしないですね」と笑いつつ、「もし力がもらえるなら、目に見える範囲で、近い人を助けられたらいいなと思います」と笑顔で語った。

 「SUPERGIRL/スーパーガール<ファースト・シーズン>」は8月10日からDVDレンタルとデジタルレンタル配信がスタート。9月14日からブルーレイ&DVDコンプリート・ボックスが発売される。

 <プロフィル>

 こまつ・みかこ。1988年11月生まれ、三重県出身。女優としてテレビや舞台で活動しながら、2010年にアニメ「HEROMAN」の主人公ジョーイ役で主演声優を担当。12年1月から放送したアニメ「モーレツ宇宙海賊」では主人公の加藤茉莉香の声を担当し、同作のイメージソングで同年4月にソロ歌手としてデビューしている。テレビアニメはほかにも「灰と幻想のグリムガル」(16年)、「亜人」(同)など出演多数。

写真を見る全 4 枚

アニメ 最新記事