アニメ質問状:「ツキウタ。 THE ANIMATION」 2.5次元の世界観目指す ライブシーンにこだわり

「ツキウタ。 THE ANIMATION」の一場面(C)TSUKIANI.
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「ツキウタ。 THE ANIMATION」の一場面(C)TSUKIANI.

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、アイドルをテーマとした「ツキウタ。THE ANIMATION」です。原作のふじわらさんに作品の魅力を語ってもらいました。

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 --作品の概要と魅力は?

 原作「ツキウタ。」は、その名の通り「1月」「2月」といった各月をイメージした男女24人のキャラクターたちが、アイドルとして、その月をイメージした楽曲を歌うという、キャラクターソングCDシリーズです。アイドルといっても、まだまだ駆け出しということもあり、普通に街を歩いていたり、学校に通ったり、部活をしていたり……。ファンの皆さんの生活の延長上で、もしかしたら彼らがここにいるかも!?と思われるような、2.5次元の世界観を作ることを心がけています。


 --アニメにするときに心がけたことは?

 「ツキウタ。」は全員が主人公ということで、特定の誰かだけを推すわけではなく、一人一人にいろいろな形で焦点を当てていく、バラエティーに富んだ構成になるように心がけました。

 また、アイドルを題材にしたストーリーですから、ライブシーンには力を入れており、モーションキャプチャーを使用してフルCGで制作させていただきました。その際に、同じフリであったとしても、アクターさん一人一人に、キャラとしての動き方(例えばこのキャラは優雅に踊る、このキャラはファンサが多め、ジャンプが高いなど)を演技指導させていただき、一人一人のキャラが実際に生きて、ライブをしているように見えるよう、頑張っていただきました。

 それ以外にも、カメラワークには監督のこだわりが、モーションと小物の表現などには、(アニメ制作の)ダンデライオン(アニメーションスタジオLLC)様のこだわりが、たくさん詰まっています。ぜびご覧ください。

 --アイドルアニメが数多くある中で差別化したところは?

 作中に出てきたアイテムが、実際の店舗で販売される。作中で演じた舞台を、実際に舞台化する……など、2.5次元として現実とのリンクが売りです! ご覧いただいている皆さん自身も「ツキウタ。」の世界に生きるつもりで楽しんでいただければと思います。

 また、1話ごとに変わるエンディングにもご注目ください。作品の立ち上げから関わっていただいた作曲家の皆さまによる、新規楽曲12曲。どの曲も個性あふれております。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 日常を描きつつ、長く続いてきた作品であるため、例えばちょっとした仕草、好きな食べ物、苦手なこと、もの、何かに触れた時のリアクションなどなどかなり細かいところまで膨大な設定ができており、それをアニメの制作現場と共有することが大変でした。一方で、“初めて”の視点を持つ方がいることによって、原作ファンの方だけでなく、“初めて”の人が見ても楽しめるものを目指せたのかと思います。

 --今後の見どころを教えてください。

 まだ、お当番回(主役回)をしていないキャラがどういったお話を紡ぐのか。そして、もちろんエンディング。毎回それぞれ見どころがありますので、お見逃しなく! 最終話まで、一緒に駆け抜けましょう!

 --ファンへ一言お願いします。

 「ツキアニ。」、楽しんでいただけていますでしょうか? 気軽に気楽に、ツッコミを入れたり、笑ったりしながら皆さんで楽しんでもらえれば幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

「ツキウタ。」原作:ふじわら(ムービック)

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