俳優の生田斗真さんの主演映画「秘密 THE TOP SECRET」(大友啓史監督)が6日に公開される。映画は清水玲子さんのミステリーマンガが原作で、警察庁内のMRI捜査組織「科学警察研究所法医第9研究室」(通称・第9)を舞台に、人間の脳から「過去の記憶を映像化」できるMRIスキャナーを駆使して迷宮入りとなった猟奇事件を追う捜査員たちの姿を描く。生田さんが天才的な頭脳を持つ第9の室長・薪剛を演じているほか、キャストには岡田将生さん、松坂桃李さん、栗山千明さん、大森南朋さん、吉川晃司さんら豪華な顔ぶれがそろっている。
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死んだ人間の脳をスキャンして生前の記憶を映像化するMRIスキャナーを使用して犯罪捜査を行う警察庁のエリート集団、科学警察研究所法医第9研究室。室長の薪剛(生田さん)の指揮で、新人捜査官の青木一行(岡田さん)らは死刑囚の露口(椎名桔平さん)の脳を見て、行方不明となっていた男の娘・絹子(織田梨沙さん)を捜す。しかし、映し出された記憶の映像には、絹子が刃物を振り上げる姿が映し出され……というストーリー。
もし人間の脳をスキャンして、記憶を“正確に”映像化できるのであれば、犯罪捜査は飛躍的に促進するのだろうが、残念ながら記憶は当人の主観や願望や恐怖といった感情の影響を多かれ少なかれ受けてしまう。さらに当然ながら脳の記憶をのぞき込むということは、その人の“すべて”を暴いてしまうことにもつながるので、映画を見ながら実際にこういった技術が確立されたら……と想像して寒気を覚えてしまった。難しいテーマを扱い、さらに複数の事件が複雑に絡み合うため、少し関連性が分かりにくい部分もあるが、豪華な俳優陣の緊迫感あふれる演技に引きつけられ、一瞬たりとも目が離せない。絹子役の織田さんが新人とは思えないすごみを感じさせれば、貝沼役の吉川さんも出番こそ少なめだが圧倒的な存在感で物語に深みを与えている。
脳にこだわった映画らしく映像も美しく、特に記憶をのぞくシーンでは脳内に入り込んでいくような映像の独創性が圧巻で、本当にのぞき込んでいる感覚になり驚かされた。6日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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