第一興商:カラオケ映像で熊本復興を応援 ローカル“お化け番組”が復興への一歩紹介

熊本城に臨む加藤神社で行われた書道パフォーマンスで地元高校生が書いたメッセージ
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熊本城に臨む加藤神社で行われた書道パフォーマンスで地元高校生が書いたメッセージ

 熊本地震発生から5カ月、大きな被害を受けた熊本を応援しようと、カラオケ機「LIVE DAM STADIUM」などを展開する第一興商が、大人気ローカル番組「テレビタミン」(くまもと県民テレビ)と協力し、県出身の歌手・水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」のカラオケ映像を制作した。熊本城やイチゴ農園、料理酒メーカーなど大きな被害を受けながら、立ち上がって前へ進もうとする人々の姿を名曲に乗せて紹介する内容。7月下旬から全国で配信され、「涙が止まらなかった」などの反響が寄せられているという。

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 「テレビタミン」は1997年から、毎週月~金曜午後4時45分から放送されている情報番組で、同局の本橋馨、村上美香の両アナウンサーを中心に、英太郎さんら地元タレントなどが県内の話題やスポット、人物などを取り上げる企画などが人気で、最高視聴率は20%近くという“お化け番組”。8月5日からは、熊本の夏の風物詩「火の国まつり」とコラボしたイベントを開催し、復興をアピールした。

 今回制作された映像は、「LIVE DAM STADIUM」で配信されており、断水でイチゴが全滅した「木之内農園」が地震前に収穫したイチゴでジャムを作っている様子や、工場が甚大な被害を受けながら、全国で知られる料理酒「赤酒」を作り続ける「瑞鷹」、瓦が落ち、石垣が崩れた熊本城の被災前後の姿と城に臨む加藤神社境内で行われた県立御船高生の書道パフォーマンスなどを紹介。西日本最大級のアーケード街の新市街、下通、上通では、地元の人気芸人ばってん城次さんが商店街の人々と行進する姿も見せている。

 第一興商は、歌によるストレス軽減に注目し、高齢者らの健康推進プログラムの開発などに取り組んでおり、カラオケルームを積んだトラックを巡回させて、被災者の喪失感のケアに協力。また、昨年は地域のローカル番組とご当地映像を作るプロジェクトで、「テレビタミン」とともに映像を制作したことから、「身近な映像で、同じ県民が頑張っている姿を見て、熊本出身の水前寺さんの曲を歌って元気を取り戻してほしい」と今回の映像制作を企画した。

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