22日に死去した俳優の平幹二朗さん(享年82)の通夜が27日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。通夜には、生前交流のあった俳優仲間や関係者など約500人が参列した。長年親交があったという三田佳子さんは、「突然なので衝撃でした。こういう別れはいつか来るので、私も自分のこれからのことを考えてしまうくらい、平さんが亡くなって……。私たちはまだ命ある限り頑張らないといけないと。平さんの遺影を見ながら『やらなきゃいけないわね』って思いました」と話した。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
また先月、平さんの舞台を見に行ったという高橋惠子さんは、「(舞台を見た後)『本当にさすがです』と申し上げたら、(平さんは)『でも中身はぼろぼろだよ』って。今までの平さんとはちょっと何か違うなと思ったけど。(まさか)こんな急に。びっくりしました」と振り返っていた。
共演経験があったという和泉元彌さんは、「本当に急なことでびっくりして。数年前に共演させてもらって。もともとお嬢様と同級だったので、お友達のお父さんという関係でまず知り合って、その後ご一緒させていただいた時、本当に勉強させていただくことが多くて……。いろんなことを体現して見せてくれる方だったので、まだまだと、全然亡くなるとは思ってなかったので、本当にびっくりしました」と声を詰まらせながら語った。
俳優の佐藤隆太さんも参列し、「役者として憧れの大先輩なので、驚きましたし、寂しいです。もっとお話ししたかったですし。お芝居で直接共演させていただく機会はなかったものですから、いつかそういう機会があればと思っていましたので。すごく今は寂しいですね」と急逝を惜しんだ。
通夜には、このほか、北大路欣也さん、本田博太郎さん、内野聖陽さん、渡辺謙さん、南果歩さん、前田美波里さん、山崎紘菜さん、平さんの元妻の佐久間良子さんらも参列した。
平さんは広島県出身。故・蜷川幸雄さん演出の舞台作品に多数出演するなど活躍した。主な作品に「王女メディア」「近松心中物語」「NINAGAWA マクベス」など。放送中のフジテレビの“月9”ドラマ「カインとアベル」にも高田宗一郎役で出演していた。