俳優の東出昌大さんが2日、東京都内で開催中の「第29回東京国際映画祭」で行われたクロージング上映作品「聖の青春」(森義隆監督)の舞台あいさつに、主演の松山ケンイチさんと登場。将棋やプロ棋士の熱心なファンでもある東出さんは、「白か黒がつくってことはお互いの人生の否定であるし、どっちかに黒がついた時は死にも等しい」と命懸けで勝負に挑むプロ棋士の気持ちを代弁した。
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東出さんは劇中で羽生善治さんを演じ、難病のため29歳の若さで亡くなった主人公の村山聖(松山さん)と対峙(たいじ)している。「将棋界の方は皆さん、村山さんが体が悪いことをご存じだった。ただ羽生さんもほかのプロ棋士の方も、盤面をはさんだ時に容赦はしない。村山さんも羽生さんも将棋に人生を懸けている。だからこそ手を抜くなんてことはしなかった」と話すと、「(負けは)自分の人生がぺしゃんこになる瞬間で。それでも僕は羽生善治を演じるにあたって村山聖を、苦しいのは分かっているけれど、それをぺしゃんこにしてやるんだって鬼のような思いで、この撮影に臨みました」とも語った。
この日は女子レスリングの吉田沙保里選手、女子重量挙げの三宅宏実選手、カヌーの羽根田卓也選手も登場し、松山さん、東出さん、森監督に花束を贈呈した。
映画は、大崎善生さんのノンフィクション小説「聖の青春」が原作。「東の羽生、西の村山」と称されるほどの実力を誇りながら、難病のため29歳の若さで亡くなった将棋の天才棋士・村山聖(さとし)九段の生涯を描いている。村山さんと共同生活をしながら支えた師匠・森信雄役でリリー・フランキーさん、弟弟子の江川役で染谷将太さんも出演している。19日公開。
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