今週シネマ:18、19日公開の映画 「聖の青春」「orange -未来-」…

「聖の青春」のワンシーン (C)2016 「聖の青春」製作委員会
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「聖の青春」のワンシーン (C)2016 「聖の青春」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。18日には、高野苺さんのマンガが原作のテレビアニメ「orange」の劇場版「orange -未来-」(浜崎博嗣・総監督)が公開。19日には、俳優の松山ケンイチさんがかつて実在した伝説のプロ棋士・村山聖九段を演じる映画「聖(さとし)の青春」(森義隆監督)が公開される。

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 「聖の青春」は、大崎善生さんのノンフィクション小説「聖の青春」(角川文庫、講談社文庫)が原作で、「東の羽生、西の村山」と称されるほどの実力を誇りながら、難病のため29歳の若さで亡くなった村山九段の生涯を描いている。怪童・村山九段を演じるため、体重を約20キロ増量したという松山さんの驚異の役作りはもちろん、村山九段のライバル・羽生善治さんを演じた東出昌大さんとの、指し方や仕草をプロ棋士そのものといっていいほど再現した対局シーンは特に注目。実際に1時間の持ち時間で2時間にわたって棋譜をなぞったいう対局シーンは、実際の村山と羽生の対局中の気迫まで乗り移ったかのような緊迫感にあふれたシーンで、息をのむほど。

 村山九段の弟弟子の江川貢役で染谷将太さん、師匠の森信雄七段役でリリー・フランキーさん、母親役で竹下景子さんが出演しているほか、安田顕さん、柄本時生さん、鶴見辰吾さん、北見敏之さん、筒井道隆さんも出演。現役の人気棋士も何人か登場する。

 「orange」は、高校生の恋愛模様が描かれる一方、「未来の自分から届く手紙」を軸にしたSF的な要素を持つ内容で人気を集めたマンガで、女優の土屋太鳳さん主演で実写映画化もされた。劇場版アニメは、“物語のその後”が初めて描かれるなど注目シーンは多いが、なによりも高宮菜穂(花澤香菜さん)と成瀬翔(山下誠一郎さん)の2人を見守り、結びつけようとする須和弘人(古川慎さん)の視点で物語が進むことで新たな一面が映し出され、テレビ版とは違った感情が生まれ、心の奥底まで染み入ってくる。

 そのほか「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインや作画を担当した安彦良和さんの同名マンガを基に描くアニメシリーズ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の第4話「運命の前夜」、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガが原作のテレビアニメ「暗殺教室」の劇場版「劇場版 暗殺教室 365日の時間」が19日に公開される。

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