ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる新人声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。今回は「特別編」として青木さんが出演したアイドルマスター シンデレラガールズの4thライブの模様を前後編でお送りします。(前編は15日掲載)
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そして迎えたライブ当日、朝5時起きでした。
死ぬほど緊張して眠れないのかな~と思っていたのですが、意外とそんなこともなく。「初めてのライブがさいたまスーパーアリーナで緊張しない?」「大丈夫?」と友人やいろんな方から言われていたのですが、本当に、自分でも不思議なくらい緊張は全くありませんでした。当日、場当たりのときに客席からステージに立つお城を見て、「自分がここに立つのか…!」というわくわくしかなかったです。元々幼い頃からバレエの公演や、お芝居の舞台などでステージに立つ機会が多かったせいなのか、緊張しない性格だけは自分でもよかった~と思う部分ではあります(笑い)。
衣装に着替え、イヤモニをつけ、舞台袖で皆と並んでスタンバイしながらライブ開始のBGMを聴いているとき、本当に本当に胸が高鳴りました。「どんな景色なんだろう、早く始まらないかな!」とスタンバイの時点で楽しすぎて武者震いしていたほどです(笑い)。
ステージに立ち、パッと照明がついた瞬間の感動は今でも鮮明に思い出せます。色とりどりのサイリウムが上から下まで。そしてすさまじい歓声と、今まで生きてきて見たことのない、本当にすごい景色でした。
ひとりひとりあいさつする場面があり、ボクはそこで「シンセカイの扉、開きたいと思います!」とお話ししたのですが、もうボクの中では既に、ステージに立ったその瞬間から、レッスンが始まったその日から、二宮飛鳥に出会ったあの時から、“シンセカイの扉”は開いていたんですよね。だからプロデューサーの皆さんにも、「二宮飛鳥の見せるシンセカイ、感じていただけるように!」との願いを込めてのごあいさつでした。
ライブが始まってからはあっという間で。本当にあっという間すぎて、ハイになっていて、自分がどうしていたとか、どんな気持ちだったかとかは詳しく覚えていません。
それでもあのキレイなサイリウムと、歓声と、プロデューサーの皆さんの楽しそうな笑顔だけは今でもはっきりと思い出せます。初めてのレッスン、初めての衣装、初めてのイヤモニ、初めてのポップアップ、初めてのステージ! 全てが初めてのことばかりで、「皆さんにシンセカイをお見せしたい!」と意気込んだボクが逆にまたこんなにもすてきな景色を見せていただけて、なんと書き表せばいいかわからないほどの感動でした。
それから、今回のライブでとても嬉しかったことがあります。この日のライブで初お披露目した、「EVERMORE」という曲。この曲はアイドルマスター シンデレラガールズの5周年を記念して作られた楽曲です。そんなこの曲に二宮飛鳥として参加させていただけたこと。5周年という節目の大切な曲に飛鳥ちゃんが加われたことが本当にうれしかった。
そしてそして、ライブのアンコール最後で「お願い!シンデレラ」を歌えたこと。この曲は二宮飛鳥として歌ったことはありませんでしたが、アイドルマスター シンデレラガールズを象徴する曲だとボクは思っています。歌詞がアイドルとプロデューサーさんと、通ずるところがたくさんあると思うんです。だからこの曲を歌えたことがうれしくて、最後はもう楽しすぎてステージ中を駆け回ってました(笑い)。
「心に シンデレラ 私だけじゃ始まんない 変われるよ 君の願いとリンクして」という歌詞がまさに、プロデューサーの皆さんの応援のお陰で、飛鳥ちゃんがこんなすてきなステージに立つことができたのではないかなと、歌いながらじーんときてしまいました。そして「誰もが シンデレラ」の歌詞の通り、アイドルマスター シンデレラガールズのみんなが全員シンデレラなんだなーと再度実感しました。
ボクは顔に似合わず、引かれるくらい涙もろいんです。「感情とか全くなさそう(ひどい!笑)」ってよく言われるくらい、普段冷たそうな印象を持たれがちなのですが、とにかく涙もろくて。映画はもちろん、テレビ番組や「そんなんで泣かないだろ!!」って突っ込まれるくらいのお話でも号泣してしまうくらいで、今までの舞台でも千秋楽のあいさつは、ほとんど号泣しながらだった記憶があります(笑い)。
でも今回、ボクは「絶対にライブの終わりのあいさつでは泣かない!」と心に決めてステージに立ちました。家に帰ってからでも、帰りの電車の中でも、歩きながらでも、終わった後ならアホほど泣いてやると思っていましたが、ステージ上では絶対に泣きたくなかったんです。
理由は、ボクが知っている限りの二宮飛鳥は、舞台上で泣いていなかったから。もしかしたらステージが終わって、袖に入った瞬間に彼女も感動や安堵(あんど)で泣いているのかもしれない。だってまだ14歳の少女ですから。
でももしかしたらボクが知らないだけで、彼女もステージ上のあいさつで感極まって泣いたりすることがあるのかもしれない。それはわからないけど、これまでのボクの中の「二宮飛鳥」という少女は、きっとステージ上では最後までかっこよく、スマートで在ろうとするんじゃないかと思ったんです(これは本当にボクの勝手な解釈なのでこうだ!って決め付けているわけではありませんよ!)。
「二宮飛鳥の初ライブ」だからどうしても、ステージ上では涙もろい青木志貴くささを出したくなかった。これはボクと飛鳥ちゃんを同一視しているとかじゃなくて、むしろその逆で、普段どうしようもないボクがステージ上だけは二宮飛鳥でいたかった。
かっこいい飛鳥、可愛い飛鳥。「二宮飛鳥」というアイドルは、プロデューサーさんの数だけ形があると思ってます。だから「これが絶対二宮飛鳥!」というわけではなく、あくまでも「今現在のボクの中の二宮飛鳥像」ということでどうかお許しください……。
ボクと飛鳥ちゃんは似ていると言っていただけることもあるのですが、実はボクは全然似ていないなあと感じています。言葉の選び方はもちろんなのですが、ものの感じ方や性格も、収録を重ねる度に「ボクとは全然違う!」と思う部分が増えていって。全然違うから飛鳥ちゃんの言葉や想いを理解するのは難しいし、本当にその時の飛鳥ちゃんの感情が全くわからないこともあるので、収録ではご迷惑をおかけしてしまうこともたくさんあって(いつもすみません…!涙)。
もちろん理解しようと努力はしているのですが、まだまだわからないことがたくさんあります。だからボクの中では、「飛鳥ちゃん=ボク」の方程式は全くなく、飛鳥ちゃんの戦友というか、そういった気持ちでいつもお仕事に臨んでいます。良き理解者になりたいし努力はしているつもりだけど、ボクと彼女は別の人間だからもちろんわからないこともたくさんある。台本を見ていて、「なに言ってるのかわかんないよー!!」ってやけになることもたまにあるけど(笑い)。そうやって彼女とぶつかっていって、一緒に成長していけたらうれしいなあと思っています。
ただ、「ボクと飛鳥ちゃんは全く違う、むしろ正反対なのでは!?」と思うくらいではあるのだけど、このライブの日だけはボクも「二宮飛鳥」として在りたかった。飛鳥ちゃんに連れてきてもらったさいたまスーパーアリーナの舞台。この時だけは、いつもボクの手を引いて導いてくれた飛鳥ちゃんと並んで歩きたかったんです。
いろいろな思いがあって迎えた4thライブでしたが、本当に夢のような瞬間でした! ステージでは我慢しましたが、もちろん家に帰ってからいただいたお手紙を読んで大号泣しました(笑い)。でもこれで二宮飛鳥のステージは終わったわけではなく、むしろ始まったばかりなんですよね。またこれからも飛鳥ちゃんが輝けるようにボクはお手伝いできたらいいなあと思いますし、プロデューサーの皆様と飛鳥ちゃんの夢をかなえられるように頑張っていきたいと思います!
4thライブに出演した皆様、ダンサーさん、先生方、スタッフの皆様、アイドルを今まで支えてきたプロデューサーの皆様、そしてアイドルちゃんたちに、心からありがとうございます!お疲れ様でした! そして飛鳥、目指せシンデレラガールだー!
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