アニメ質問状:「信長の忍び」 大地丙太郎監督の助言で信長の口はナシに

アニメ「信長の忍び」(C)重野なおき/白泉社・信長の忍び製作委員会
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アニメ「信長の忍び」(C)重野なおき/白泉社・信長の忍び製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、織田信長に仕えるスーパーくノ一の活躍を描いた重野なおきさんのマンガが原作の「信長の忍び」です。キャラクターデザインの山中純子さんに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 --作品の概要と魅力は?

 魅力は何といっても可愛らしい少女の忍びがシビアな仕事をこなすギャップと個性豊かなキャラクターたちです。実在していた誰もが知っている戦国武将と架空のキャラ千鳥との絡み。あとは4コママンガそのままの小気味いいテンポ感でしょうか。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 やはり第一は原作マンガの雰囲気を壊さないことです。主人公の千鳥はシビアな任務と見た目のギャップを大きく出したかったので、とことん可愛く描きました。信長は原作では口が描かれていないキャラなので、アニメでは描くべきかどうか悩みました。初稿は描いてみたのですが「何か違う……」となり、大地丙太郎監督に相談したら「1回ナシでやってみてから考えよう」と言われて、動いたのを見ると意外と違和感なかったので、ナシで行きました。後は各キャラの個性を生かすように心がけています。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 うれしかったことは、皆さんがほめてくださることです。これまで怖くてネットの評価は見られなかったのですが、石山桂一プロデューサーが「ほとんど良いコメントですよ」と教えてくれて、ホッとしました。大変なのは、作画を太線にしたことです。「5分アニメなのでいけるだろう」とたかをくくっていたら、意外と時間と手間がかかることに作業に入ってから気付きました。

 --今後の見どころを教えてください。

 前半では桶狭間の戦いが見どころの一つだったのですが、後半は千鳥と甲賀の忍びの1対1の戦いとなります。表舞台で活躍する武将たちの裏では、その主たちに仕えて仕事をする忍びの姿があります。見ごたえあるアクションシーンになっていますので、楽しみにしていてください。

 --視聴者へ一言お願いします。

 5分アニメですぐ見終わってしまうと思いますが、その短い時間に物語と見せ場をぎゅっと詰めた内容になっていると思います。元気に動き回る千鳥と個性豊かなキャラクターたちを楽しんで見てもらえたらうれしい限りです。

キャラクターデザイン 山中純子

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