女優の斉藤由貴さんが25日正午、東京都内のスタジオで、24時間にわたるラジオ特番「第42回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」(ニッポン放送)の生放送を終えた。前日の24日からパーソナリティーを務めた斉藤さんは、番組のエンディングでは、筑波大学付属視覚特別支援学校の生徒たちと「ジングルベル」「赤鼻のトナカイ」を大合唱。サプライズで長女・百音さん(17)からの感謝の手紙も紹介されると、「こんな手紙を書いてもらうほど、私はいいお母さんじゃないんです……」と声を詰まらせ、涙を流した。スタジオには、手紙を書いた長女と、次女も応援に駆けつけた。
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25年ぶりに同番組のパーソナリティーを“完走”した斉藤さんは、放送後の会見で「私がやり抜いたということではなくて、ただひたすら、素晴らしい経験をさせていただいたことに、ただただ感謝の念です」としみじみ。長女の手紙については全く知らなかったといい、「まず思ったのは、基本的にはうちでは私を『マミー』と呼ぶので、(手紙では)お母さんとなっていたので、(放送後に長女に)聞いたら、『やっぱりお母さん、の方がいいかなと思って』と言われた。娘が気を使ってくれる年に成長したことが感慨深かった」と笑顔。
内容に関しては「実際母親としてうまくできているわけではないのに、すごくいいふうに書いてくれているのがすごくよく分かった。いい子に育ってくれているんだと思って、正直私にはもったいないと思った」と喜び、「親ばかと思われるかもですが、(クリスマスプレゼントは)何でも買ってあげようかと(思う)」と語っていた。
「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」は、視覚障害を持つリスナーのために、目の不自由な人が安心して町を歩けるように、募金を募って音の出る信号機を設置するための募金を募るキャンペーンで、番組はその中心企画。キャンペーンは同局が1975年から展開している。
今年の番組は24日正午~25日正午まで24時間にわたって生放送。募金金額は、生放送終了時点で、5775万2614円となった。24時間の放送を終え、斉藤さんは「さまざまな目の不自由な方の環境へのリサーチが足りなくて、本当はもっと(話が)聞けたんじゃないかという反省点が残ったことがつらかった」としながら、「体力的につらかったということは一切ありませんでした。リスナーのみなさんが伴走するかのようにこの番組に寄り添って(聞いて)くれたことを発見したのがうれしかったです」と振り返っていた。