BS-TBSの人気番組「吉田類の酒場放浪記」で一躍有名となり、大衆酒場ブームをけん引する話題の“酒場詩人”吉田類さんが、今年初夏に公開予定の映画「吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」(長尾直樹監督)でスクリーンデビューを果たすことが23日、明らかになった。映画は三つの居酒屋を舞台にしたオムニバス作品で、吉田さんは案内役を務めるとともに、警察に追われるファンドの社長役を演じる。
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俳優として出演するのは2015年のテレビドラマ「下町ロケット」(TBS系)以来2作目となる吉田さんは「映画のオファーはもっと早く来ても良かったなあ(笑い)。本作で、いつもとは違う“吉田類”の幅広くて立体的な面白さを発見いただけるのは間違いないと思います。みなさん、ぜひ、映画館で一緒に乾杯しましょう!」とアピール。
自身の生まれ故郷・高知を舞台にした第3話「ふるさと酒場土佐っ子」で、警察に追われる謎めいたファンドの社長・森本勝也役に挑戦しており、「僕が演じた森本勝也は、一見危険人物に見えるけど、そこまで特異ではなく、普通にいそうだと思ったので、キャラクターの心情はくみやすかったです。ただ、逃亡者を演じるにあたりダイエットをしたものの、仕事で日々飲んだり食べたりしているので、思ったほど減量できなかったのが心残りです(笑い)」と語っている。
また、「撮影現場は、現実に存在しているかのように、酒場が完璧に再現されていて、違和感が全くありませんでした。映画と同じ店名の酒場が今後登場しそうだなあと。ロケ中、帽子によれよれのコートを着て変装していても、通りがかりの人に、僕だとすぐにばれてしまったのが面白かったです」と振り返り、「最近、アジア、北米、ヨーロッパなど、海外の方々からも声をかけられることが多いので、本作を日本だけでなく、世界にも発信していけたらと思っています」と意欲的だ。
映画は、「居酒屋チャンス」「どつぼ酒場」「ふるさと酒場土佐っ子」という三つの居酒屋を舞台に、交差する人間模様をオムニバス形式で描く心温まるドラマ作品。吉田さんのほか、第1話「居酒屋チャンス」には、居酒屋に駆け込む逃亡中のトップアイドル・山下絵里子役で松本妃代さん、第2話「どつぼ酒場」には伊藤淳史さんも出演。伊藤さんは小学6年で映画初主演を果たした「鉄塔 武蔵野線」(1997年公開)以来、20年ぶりに長尾監督とタッグを組み、次から次へと災難に巻き込まれる、真面目で平凡なサラリーマン・日暮義男を演じる。
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