テレビ朝日が4月から毎週月~金曜午後0時半~同50分にドラマ枠を新設することが1日、明らかになった。第1弾は、2016年夏に発表した石坂浩二さん主演、倉本聰さんのオリジナル脚本で描くシニア世代向け作品「やすらぎの郷(さと)」を放送する。平日昼の帯ドラマは、東海テレビが制作し、1964年から放送していたフジテレビ系の“昼ドラ”が広く知られていたが、昨年3月に終了している。
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石坂さんは「『徹子の部屋』に続く時間帯に決まり、“テレビ朝日の一つの方向性”というべきものを背負っていかなければと、今、改めて感じています」とコメント。「やすらぎの郷」は全盛期の映画やテレビ界を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストたちが集う老人ホームを舞台に、かつての大スター集団が繰り広げる人間喜劇で「これまであまり描かれていなかった題材に挑む、パイオニア精神に満ちた作品。これからのテレビ番組の多様化に向けて、ぜひ皆さんに応援していただきたい」と呼びかけている。
また倉本さんは夜のゴールデンタイムに若者向けのドラマが数多く放送され、大人の見るドラマが少ないという現状に対し、「ゴールデンタイム以外の放送枠で毎日放送する、大人のためのシルバータイムドラマ」をと、今回の「やすらぎの郷」を企画したという。
ドラマは、かつて一世を風靡(ふうび)したシナリオライター・菊村栄(石坂さん)を中心に、老人ホーム「やすらぎの郷」に入居した往年の大スターたちが直面するさまざまな問題をユーモラスに描いていく。浅丘ルリ子さんが“お嬢”のニックネームを持つ女優・白川冴子、加賀まりこさんが冴子と丁々発止のやり取りを繰り広げる女優・水谷マヤを演じ、有馬稲子さん、五月みどりさん、野際陽子さん、八千草薫さんらも出演。豪華女優陣が黒の喪服で勢ぞろいしたビジュアルも公開された。
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