アニメ質問状:「ハンドシェイカー」 なぜ大阪が舞台に? オリジナルアニメの難しさも…

アニメ「ハンドシェイカー」の一場面(C)GoHands,Frontier Works,KADOKAWA/Project-HS
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アニメ「ハンドシェイカー」の一場面(C)GoHands,Frontier Works,KADOKAWA/Project-HS

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、アニメ制作会社「GoHands」原案のオリジナルアニメ「ハンドシェイカー」です。GoHandsのスタッフに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 --作品の概要と魅力は?

 二人の人間で手をつなぎ、深層心理から生まれた“ニムロデ”という武器を駆使して平行世界・ジグラートで戦い続ける人々が、ハンドシェイカーと呼ばれています。主人公の少年タヅナと少女コヨリは運命的な出会いをし、ハンドシェイカーとなりますが、コヨリは、パートナーであるタヅナと手をつなぎ続けないと消滅してしまうリスクを背負ってしまいます。その原因と、ハンドシェイカーと呼ばれる人とは何なのかを、タヅナとコヨリの視点で物語が進むたびに、世界や人間関係が広がっていく作品です。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 大阪を舞台にした点は我々、制作会社であるGoHandsの本社が大阪にあるため、地元を題材とした作品を作ることが夢だったこと。そして、大阪は神秘的な伝承が多いところですので、ファンタジーの題材に向いているのではないかというところから企画立案がありました。

 タイトルからくる“手をつなぐ”ことで“お互いの足りないところを補う。“助け合いの精神”=“相互補完”、“お互いの気持ちを理解する、思いやり”=“相互理解”を描くことをテーマとしています。

 --色づかい、カメラワークが個性的ですが狙いは?

 この作品だけでなくどの作品もですが、お受けした映像作品として、とにかく丁寧なフィルムを作るという部分になります。技術者としましては、今できる技術をできる限り作品に取り入れるという気持ちです。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 社内立案のオリジナル作品が制作できる機会をいただけたことは、ありがたく大変うれしく思いました。ですが、オリジナルというものは、原作作品などのお手本や方向性が全くありませんので、それを積み重ねていくことは本当に難しいもので、アニメーション制作という集団作業の大切さを改めて実感いたしました。現在は、さまざまな方々の協力を得て、完成までたどり着きましたが、オンエアを見る度に制作当時の試行錯誤が思い出されて恥ずかしくもあり、うれしく思います。

 --今後の見どころを教えてください。

 特殊なキーワードの多い作品ですので、その謎が暴かれるところと、タヅナとコヨリの気持ちの変化です。あと、PVやオープニングのみに登場しているキャラが、どのようなコンビでどのような戦いをタヅナとコヨリに挑むのか。ご期待いただけると幸いです。

 --ファンへ一言お願いします。

 でき上がった作品のみが、我々が皆さまに伝えたい全てですので、多くは語れませんが、描くキャラと世界にとにかく愛情を注ぎましたので、楽しんでお気に召したら、これ以上のうれしい気持ちはございません。タヅナとコヨリの行く先を見届けていただけると幸いです。何とぞよろしくお願いいたします。

GoHands

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