船越英一郎:2時間ドラマの“減少”に危機感 「日本の文化から消してはいけない」

「第25回橋田賞」の授賞式に出席した船越英一郎さん
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「第25回橋田賞」の授賞式に出席した船越英一郎さん

 俳優の船越英一郎さんが10日、東京都内で行われた「第25回橋田賞」の授賞式に出席。2時間ドラマのシリーズものや単発ドラマでこつこつと真面目に役柄に取り組み、安定した演技で確固たる地位を築いた」として同賞を受賞した船越さんは、壇上で「残念ながら昨今ちょっと2時間ドラマの元気がない。少しずつ2時間ドラマの数も減ってきてしまって……。でも、自分を育んでもらった2時間ドラマというものは日本の文化から消してはいけないんではないかと思う」と語った。

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 さらに、「今日の橋田賞のご褒美に各局の皆様、少しずつまた2時間ドラマをやらせてもらえませんでしょうか?」とお願いし、会場の関係者の笑いを誘った。

 橋田賞は1993年に橋田文化財団が創設した賞で、「日本人の心、人と人とのふれあいを温かく取り上げ、広く大衆に支持され、感動を呼び起こした芸術性豊かな完成度の高い番組・作品、人」などを選出し、表彰。今回は、番組が「夏目漱石の妻」(NHK)、「ふつうが一番~作家・藤沢周平 父の一言~」(TBS系)、「人生フルーツ」(東海テレビ)、NHKの子供幼児番組、俳優では、船越さんのほか、「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の新垣結衣さんが受賞。新人賞には「とと姉ちゃん」(NHK)の高畑充希さん、特別賞は中村吉右衛門さんが選ばれた。大賞は該当なしだった。

 この日の授賞式には、同財団の理事を務める脚本家の橋田壽賀子さん、「夏目漱石の妻」に出演した尾野真千子さん、長谷川博己さん、「ふつうが一番~作家・藤沢周平 父の一言~」に出演した東山紀之さんのほか、高畑さん、吉右衛門さんらも出席した。

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