今週シネマ:「ちょっと今から仕事やめてくる」「バイオハザード:ヴェンデッタ」「美しい星」…話題作が続々

映画「ちょっと今から仕事やめてくる」のワンシーン (C)2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
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映画「ちょっと今から仕事やめてくる」のワンシーン (C)2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。26日は、三島由紀夫の異色SF作を「桐島、部活やめるってよ」(2012年)の吉田大八監督が大胆な脚色を加えて映画化した「美しい星」が公開。27日は、俳優の福士蒼汰さんと工藤阿須加さんが出演する「ちょっと今から仕事やめてくる」(成島出監督)、世界的人気を誇るホラー・アクションゲーム「バイオハザード」シリーズの世界観を基にしたフルCGアニメの最新作「バイオハザード:ヴェンデッタ」(辻本貴則監督)が公開される。

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 「ちょっと今から仕事やめてくる」は、北川恵海さんの同名小説が原作。ブラック企業に就職してしまった新入社員の青山隆(工藤さん)が、ある日駅のホームから落ちそうになったところを小学校の同級生だったというヤマモト(福士さん)に助けられる。彼と付き合い始めたことで、青山の生活は公私ともに充実していくが、ある時青山は、ヤマモトが3年前に自殺していたことを知り……というストーリー。“爽やか路線”の福士さんと工藤さんの、いつもとはちょっと違う表情に注目したい。黒木華さん、小池栄子さん、吉田鋼太郎さんらも出演している。

 「バイオハザード:ヴェンデッタ」は、米ニューヨークを舞台に歴代ゲームの人気キャラクターらが登場。対バイオテロ組織「BSAA」のクリス・レッドフィールドは国際指名手配犯のグレン・アリアスと対峙(たいじ)しながらも逃してしまう。クリスと、研究所が襲撃されクリスに救出された特殊部隊「S.T.A.R.S.」の元隊員で大学教授のレベッカ・チェンバースらは、アリアスのバイオテロを阻止すべくニューヨークに向かう……というストーリー。「呪怨」シリーズの清水崇さんがエグゼクティブプロデューサーを務め、「PSYCHO-PASS サイコパス」の深見真さんが脚本、川井憲次さんが音楽を担当。辻本監督と清水さんがタッグを組んだことで、アクションとホラーが絶妙なバランスで融合し、カッコよさと怖さの両面から楽しめる。

 「美しい星」は、平凡な家族4人がある日突然、宇宙人に覚醒し、地球を救う使命に目覚めていく悲喜劇を描いた作品。お天気キャスターの父重一郎(リリー・フランキーさん)、野心家のフリーターで息子の一雄(亀梨和也さん)、美人過ぎる女子大生の娘の暁子(橋本愛さん)、空虚な心を持て余す母、伊余子(中嶋朋子さん)の4人家族は、ある日、それぞれ火星人、水星人、金星人、地球人として覚醒。美しい星・地球を救う使命を託されて奮闘していくが……という展開。リリーさんの両手を上に広げる「火星のポーズ」はおかしさを誘う。佐々木蔵之介さんの不気味さをたたえる怪演にも注目だ。

 そのほか27日には、17日にフランスで開幕したカンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされている河瀬直美監督の最新作「」などが公開される。

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