ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
#13「やばいものを拾ったっス!」
12月5日(金)放送分
声優の花澤香菜さんがゲーム会社を設立する“スーパーポジティブ”な中学生の声を務める海外ドラマ「ゲームシェイカーズ」が、7日からNHK・Eテレで放送される。花澤さんは米ニューヨークのブルックリンに住む中学生ベイブ(クリー・チッキーノさん)役を担当。花澤さんに、吹き替え後の感想やキャラクターとの共通点、声優を続けていく上で大切にしていることなどを聞いた。
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「ゲームシェイカーズ」は「iCarly」や「サム&キャット」の制作陣によるドラマで、ベイブとケンジーが学校の宿題で「スカイホエール」というゲームアプリを制作したところ、大ブレークしてゲーム会社を設立する……というストーリー。花澤さんのほか、釘宮理恵さんが「ゲームシェイカーズ」の制作担当で世間知らずのケンジー(マディシン・シップマンさん)、下野紘さんが商品テスト担当のハドソン(トーマス・クークさん)、真殿光昭さんがラップ界のスーパースター・ダブルG(ケル・ミッチェルさん)、くまいもとこさんがダブルGの息子・トリプルG(ベンジャミン・“リル・ピーナット”・フローリーズ・ジュニアさん)の声を担当する。
テレビアニメでは声優として幅広く活躍しているが、洋画の吹き替えは今回が2回目(海外ドラマは初)という花澤さん。日常会話でも表情豊かに身ぶり手ぶりをつける外国人の役は「パワーが違うので体力を使う」と振り返った。しかも、今回は“スーパーポジティブ”な中学生役。「パワフルすぎるぐらい。ドタバタコメディーなのでボケたり、叫んだり、ツッコんこんだりするので、これからも毎回汗だくになるんだろうな」と笑う。
これまで、「<物語>シリーズ」の千石撫子など幼いキャラクターも演じてきたが、今作のベイブはまったく趣が異なるキャラだ。花澤さんは「ベイブは思ったことをしっかり言うし、あまり悩みも抱え込まないタイプ。普段、アニメで中学生が描かれるとき、内面にはいろいろな事情を抱えていて、それをモノローグで吐露したり……という描写があるけど、それとはまったく違う。(ベイブは)どんな困難もガツガツ解決していくぞという、ただただ前向きな感じで、見ていると元気になるような女の子です」と説明する。
そんなベイブが「大好き」という花澤さん。「悪知恵が働くけれど悪すぎないんですよね。ちゃんと心の根のいいところがある。調子に乗っているシーンも、ちょっとおませなふりをしている。自分を大人っぽくみせたいというのが可愛らしくて」と愛情たっぷりに語る。自身は中学校時代、おとなしい生徒だったといい、「うまく自分の気持ちを言葉にするのが苦手というか……ベイブとは真逆だったと思います」と違いを認めるも、「ベイブは結構、“たくらみ顔”をするんですよ。その表情と私の声色は、なんとなく合っているかもしれないと思いました」と手応えを語る。
性格の違いを語りつつ、実は共通点もある、と花澤さん。「ベイブが欲しいものを手に入れて、調子に乗るシーンがあって。私もパンが好きで、『ここのパンおいしいだろうなあ』と、家に帰って買ったパンを眺めているときなんかは、共通するものがあると思う。『どうやって食べてやろうか』って、調子に乗っている感があると思います(笑い)」と楽しそうに語る。
ちなみに、ゲーム会社が舞台の今作だが、花澤さんは「ゲームのセンスがない」と嘆き、「すぐゲームオーバーになっちゃうので、人(がプレーする)のを見ている方が楽しいタイプです」と明かす。
今後、やってみたい役を聞かれると、「今回はドタバタコメディーなので、(女性弁護士アリー・マクビールの恋や仕事を描いた海外コメディードラマの)『アリー my Love』みたいな大人なドラマもやってみたい」と意欲的だ。
声優として、第一線で活躍中の花澤さんだが、普段はどのようなことを大事に考えているのか。花澤さんは「常に心を動かしていた方がいい」という、かつて先輩から言われたアドバイスを披露し、「(声優は)続けていくのが難しいお仕事だと思うんです。だから自分自身が変わらないといけない。心が動くものを探しにいったり、それに影響されて自分がどんどん変わっていくということをしていかないとな、と思っています」と語る。
ちなみに最近、花澤さんが心を動かされたのは、映画「ラ・ラ・ランド」(デイミアン・チャゼル監督)だという。「もー! 踊りながら帰りましたもん、目立たないように(笑い)」と興奮気味に語る。とはいえ、「仕事中でも心を動かされる瞬間はある」とも。「お仕事している中でも、この人、すごく優しいなとか、こういう気の利き方を私もしてみたいなとか、そういう人とのやりとりの中でも感動することがあります」と笑顔で語った。
「ゲームシェイカーズ」はNHK・Eテレで7日から毎週水曜午後7時25分に放送。なお、劇中でベイブとケンジーが作ったアプリとして登場する「スカイホエール(英語版)」は実際のアプリとしても体験できる。
<プロフィル>
はなざわ・かな。2月25日生まれ、東京都出身。「琴浦さん」「PSYCHO-PASS(サイコパス)」「IS<インフィニット・ストラトス>」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」「<物語>シリーズ」など、数多くの人気アニメに声優として出演している。
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2025年12月06日 11:00時点
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